ローリング・ストーンズのUSAシングル盤「Doo Doo Doo Doo Doo/Dancing With Mr. D」です。アルバム『GOATS HEAD SOUP』からの第2弾シングルとして1973年12月15日に発売され、規格番号はRS 19109です。最初はプロモからいきます。両面「Doo Doo Doo…」が収録されており片面にモノラル、片面にステレオが収録されています。ここではモノラル→ステレオの順で紹介したいと思います。プロモ盤はアトランティックのカンパニースリーヴに入っています。
最初はプレス工場コードSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマークとマト、MONOが、右側に規格番号、タイム表記などがあります。下部に曲目とプロデューサー・クレジットとホーン・アレンジのジム・プライスのクレジットがあります。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでRS-27208-1/ST-RS-27208-2です。
ステレオ側のラベルです。
プレス工場コードはMOです。これはカリフォルニア州のMonarch recordsです。左側はベロマークしかありません。右側にPLUG SIDE、MONO、規格番号、面表記、マトがあります。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでRS-27208-6 △73389/ST-RS-27208-8 △93390です。
ステレオ側のラベルです。
プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsです。左側にベロマークが、右側にMONO、PLUG SIDE、規格番号、マト、面表記があります。リムはこれだけ新住所です。マトリクスは手書きでRS-27208-4/ST-RS-27208-6です。
ステレオ側のラベルです。
テストプレスです。プレス工場コードはSPでペンシルベニア州のSpecialty recordsです。上部にタイトルが書かれています。左側にMONOとマトがあります。右側に規格番号とタイム表記があります。下にグループ名があります。マトリクスは手書きでRS-27208-2/ST-RS-27208-2です。同じSpecialty recordsのプロモはマトが1/2と何故か枝番がこのテストプレスよりも若いです。
ステレオ側のラベルです。
ここからはレギュラー盤のラベルです。レギュラー盤はベロスリーヴ、またはアトランティックのカンパニースリーヴに入っています。
ラベルです。この頃になるとリムはほぼ新住所となっています。マトの枝番の若い順ではなく同じプレス工場でリムの旧住所→新住所の順で挙げていこうと思います。最初はプレス工場コードがMOです。これはカリフォルニア州のMonarch recordsです。旧住所のリムはこのラベルしかありません。左側にベロマークが、右側にSTEREO、規格番号、面表記、マトがあります。曲目の部分のクレジットはプロモと同じです。マトリクスは手書きでST-RS-27208-10 △93390/ST-RS-27205-8 △93391です。
上と同じプレス工場MOでリムが新住所になっています。文字の配置は上と全く同じです。マトリクスは手書きでST-RS-27208-10 △93390/ST-RS-27205-9 △93391です。B面のマトの枝番が9となっています。
プレス工場コードがPLです。これはテネシー州のPlastic Productsです。右側にSTEREO、規格番号、マト、面表記があります。73年の終わりには引っ越したのでこれ以降のリムは全て新住所となっています。マトリクスは手書きでST-RS-27208-6/ST-RS-27205-7です。
プレス工場コードがSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマーク、マト、STEREOが、右側に面表記、規格番号、タイム表記があります。マトリクスは手書きでST-RS-27208-3/ST-RS-27205-3です。
上と同じSPですが、リムにWのロゴがあることから最終プレスだと思います。マトリクスは手書きでST-RS-27208-2/ST-RS-27205-1とこれが一番若くなっています。
「Doo Doo Doo Doo Doo」は実際にニューヨークで起こった警官が関係ない人を撃った事件を基にしています。ビリー・プレストンがクラビットを、ミック・テイラーがワウワウ・ペダルを使いリード・ギターも弾いています。そしてホーンが効果的に入っています。タイトルの後に(Heartbraker)が付けられていますが、何故「Heartbraker」というタイトルにしなかった理由は、同じタイトルの曲が多かったからというミックのインタビューで読んだ記憶があります。そういえばフリー、グランド・ファンク・レイルロード、レッド・ツェッペリンなどに同名の曲がありますね。「Doo Doo Doo Doo Doo」を初めて聴いたときは『メインストリート』のルーズな感じがなくなり、シティ・ソウルというかストーンズにとって新しい雰囲気の曲だと思いました。B面の「Dancing With Mr. D」はアルバム1曲目で、『GOATS HEAD SOUP』の不思議な世界へ入り込むのにもってこいの曲ですね。ミックの歌に合わせてテイラーのギターが効果的に入っています。この曲はPVで見ることが出来ますがミックが悪魔みたいで不思議な世界を醸し出しています。音は楽器の分離が悪くメンバーの演奏が一体となって聞こえてくるのがストーンズらしいですよね。