ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ UK盤 EMOTIONAL RESCUE①オリジナル盤!!

ローリング・ストーンズのUK盤『EMOTIONAL RESCUE』です。1980年6月23日に発売され、規格番号はCUN 39111です。当時、75曲も録音した中から選ばれた10曲が収録されたと話題になりましたね。ジャケットはピーター・コリストンによるもので赤外線カメラで撮影されたサーモグラフィ画像が使われています。ジャケットの10枚分もある大きなカラー・ポスターが付けられていますが、当時はジャケットもなんでカラーにしなかったのか不思議に思ったものです。ジャケットはシングル・ジャケで上部にグループ名とタイトルがあります。

裏ジャケです。こちらもメンバーのサーモグラフィ画像となっています。

裏ジャケ右上に規格番号CUN 39111とステレオ、EMIのUK盤で使われていた0C 064-63774があります。

左上の部分です。メンバーの担当楽器、参加ミュージシャン、プロデューサー・クレジット、録音スタジオのクレジットなどがあります。当時、このクレジットを見てニッキー・ホプキンスやボビー・キーズの参加は久しぶりだなと思いました。前作同様ブルース・ハープにシュガー・ブルーが参加しています。また、「Dance」にジャマイカのレゲエ歌手のマックス・ロメオが参加しています。全曲オリジナルで、作者は「Dance」のみJagger, Richards, Woodの3人によるもので残りの9曲はJagger, Richardsによるものです。録音は79年1月~2月、6月~7月にナッソーのコンパス・ポイント・スタジオと7月~10月にパリのパテ・マルコーニ・スタジオで行われました。

左下の部分です。エンジニアやカヴァー・デザインなどのクレジットや著作権表示があります。「Indian Girl」のホーンのアレンジがジャック・ニッチェとはこれまた久しぶりですね!

付属のカラー・ポスターです。一枠がアルバム・ジャケットの大きさでちょうどアルバム10枚分の大きなポスターです。この頃はミックが髭を生やしているのが珍しいですよね。発売前にラジオのDJの人が、このアルバムは何枚ものジャケットが用意され、ジャケットの表紙を差し替えるようになっているそうです、なんて言ってましたが、買った後でポスターになっているのを見た時に最初は間違った情報が入って来てたのかな?と思ったのを覚えています。

ポスターの反対側です。

ポスターの一部に規格番号のCUN 39111があります。

こちらは著作権表示です。PROMOTONE B.V.というのはストーンズ・レコードの登録票所です。

あとポスターの図柄に沿って斜めに著作権表示とPrinted in Great Britainがあります。この部分でUK盤に付いていたポスターだと分かります。

インナーです。このレコードは専用のインナーはなく、Important Noticeと書かれたEMIのカンパニースリーブが使われています。

ラベルです。上部にジャケットと同じ書体のグループ名とタイトルがあります。その下にベロマークがあります。左側に回転数、STEREO、著作権表示が、右側に面表記、規格番号、マトがあります。曲目はタイトル、タイム、作者の順に書かれています。一番下にプロデューサー・クレジットなどがあります。リムの最後にMADE IN Gt. BRITAINがあります。マトリクスは手書きでCUN 39111 A-4U/CUN 39111 B-1Uです。両面にSTERLINGの刻印があります。A面の枝番が進んでいますが4Uが初回らしいです。B面の枝番は他に2Uと3Uを確認しました。

B面のラベルです。

初めてこのアルバムを聴いた時は前作『SOME GIRLS』よりもギターの音がきれいすぎてガツンとくる曲が無いせいか、かなりおとなしい印象を受けました。そして何と言ってもタイトル曲のミックのファルセットの驚きましたね~!よく知り合いと「ストーンズのA面曲でライヴで演ってないのはあと「In Another Land」と「Emotional Rescue」だな」と冗談で話していましたが2012年からのツアーでこの曲をライヴで演奏した時はビックリしました!残りの「In Another Land」はビルを呼んで来て歌ってもらわないと無理ですが(笑)。当時はこのアルバムの中では「Dance」と「Where The Boys Go」が気に入ってました。アルバム発売前にラジオで「All About You」 を聴いた時はキースの声に思えず、ロニーが歌っているのかな?と思いました。このキースのバラードが最高ですよね。思えば『DIRTY WORK』以降はアルバムのエンディングがキースが歌うようになりましたが、このアルバムがそのさきがけですね。そして今回写真を撮るために何十年ぶりにポスターを広げてみましたが、こんなにカラフルだったんだと驚きました。このアルバムは20代になってから初めてのアルバムだったのでけっこう思い入れのあるアルバムです。次回はUKの再発盤を紹介します。