ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ UK盤 TIME WAITS FOR NO ONE!!

ローリング・ストーンズのUK盤『TIME WAITS FOR NO ONE』です。1979年6月1日に発売され、規格番号はCOC 59107です。このアルバムはローリング・ストーンズ・レコーズがアメリカ以外のヨーロッパ、日本などでEMIに移籍後にWEAから発売されたもので、70年代の音源を集めた編集盤となっています。まあ、契約が一枚残っていたので消化したといった感じでしょうか。内容は既発音源ばかりであまり意味のないアルバムですが「Time Waits For No One」のエンディングのドラムのリムショットが通常よりも長く収録されているヴァージョンとなっています。ジャケットはストーンズに関連したツアー・ポスターやグッズなどのいろいろな写真をちりばめたこういう編集盤にありがちなデザインとなっています。ジャケットの両端に曲名が書かれています。両面艶のあるジャケットです。

右上にANTHOLOGY 1971-1977とあります。71年から77年というと『STIKCY FINGERS』から『LOVE YOU LIVE』までで、今考えるとたったの6年間でこれだけ内容の濃いアルバムを出し続けていたとはスゴいことですよね!

裏ジャケです。当時の世相を表している新聞の見出しのようなコラージュとなっていますが、何となく当時のパンク・バンドのジャケットの影響を受けているような気がします。日本語で「空港襲撃される」とありますが、これは78年3月26日に起きた成田空港の管制塔に反対同盟が乱入して機器を破壊した事件の事だと思います。これによって成田空港の開港が2ヶ月も遅れたという事がありましたね!当時、このアルバムを見た時に「オー、日本語が載っている。」となんだか感動したのを覚えています。

裏ジャケ下部に著作権表示、A Rolling Stones Recording distributed by WEA Ltd.や、このジャケットをデザインしたM&Co.のクレジットがあります。

右下にベロマークがあります。

インナーはこのアルバム専用のものが付けられています。厚紙でしっかりとした造りで、表側はベロマークとなっています。

右下に規格番号のCOC 59107があります。

裏側は曲目となっています。

A面の曲目です。タイトルと参加メンバー、プロデューサーと著作権クレジットがあります。メンバーのクレジットはキースが先だったり、テイラーが先だったりと曲によって順番が違います。

B面の曲目です。2曲目の「If You Can't Rock Me~Get Off Of My Cloud」のメドレーは『LOVE YOU LIVE』からです。

曲目の下に作者クレジットとジャケットをデザインしたM&Co.のTibor KalmanとCarol Bokuniewiczの名前が載っています。

ラベルです。上部にグループ名とタイトルがあります。左側にいつもだったらMade in UKとなるところが珍しくManufactured in the UKとなっています。その下に面表記とマトがあります。右側にベロマークと著作権クレジットがあります。タイトルは中央揃いになっています。その下に作者クレジットと出版社のクレジットあります。一番下に小さく回転数とSTEREOがあります。回転数とSTEREOがこんなところにあるのも珍しいですよね。マトリクスは手書きでS-3 COC 59107 A/S-3 COC 59107 B4です。両面に機械打ちでATLANTIC STUDIOS D.K.の刻印があります。 

B面のラベルです。

最初にレコード店でこのアルバムの曲目を見た時に「If You Can't Rock Me」と「Get Off Of My Cloud」のメドレーが入っている事からもしかした「All Down The Line」や「Star Star」なども75、76年のライヴ・ヴァージョンなのかな?と期待してましたが聴いてみたら何のことはない普通の編集盤でガッカリしたのを覚えています。貴重なのは最初にも書きましたが「Time Waits For No One」のエンディングのリムショットが長いヴァージョンだけです。このヴァージョンは今ではCDでも聞くことが出来ますが長い間レアなヴァージョンとしてマニアの間で話題になっていました。最初にも書きましたがこのアルバムは契約を消化しただけの当たり障りのない編集盤ですが、こういうレコードをだすのだったら未発表曲を集めたレコードを出してくれたらファンは喜ぶと思うのですが当時のストーンズってなかなか未発表曲集は出してくれませんでしたよね!