ローリング・ストーンズのオランダ・クラブ・エディション盤『HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER』です。UK輸出仕様ではタイトルの最後に『LIVE』が付いていましたがこちらのタイトルにはありません。規格番号はDS 010で67年(68年初頭の説もあり)に発売されました。規格番号はラベルではNP 356 600となっています。BOEK EN PLAATというレコード、本などを通販で販売していた会社からリリースされています。ジャケットはクラブ・エディション独自のデザインです。上部にグループ名、タイトルがあり、その下に曲目があります。写真の部分は『GOT LIVE IF YOU WANT IT』の下3分の2の部分が使われています。同じ写真でも上を白くしてしまうとジャケットのイメージが大分違いますね!
右上にDECCAのロゴがあります。規格番号やSTEREOのクレジットは一切ないシンプルなジャケットです。
裏ジャケです。こちらも独自のデザインです。上部に曲目、下にメンバーそれぞれの写真があります。
右上にSTEREO DS 010のクレジットがあります。
タイトルと曲目の部分です。プロデューサーとエンジニアのクレジットがあり、ここでもRecorded LIVE at the Royal Albert Hall, Londonとなっています。
左側にオランダ語(多分)で解説がありますがなんて書いてあるのか分かりません。66年9月23日、ロイヤル・アルバート・ホールのライヴと書かれているんでしょうか?
ラベルです。オランダで1966年から1970年まで使われていたDECCAのロゴの上に丸くffrrのマークがあるステレオのラベルです。最初にも書きましたがラベルではNP 356 600となっていますが、これは別のレコードが入っているわけではなく元々ラベルではジャケットと違うこの番号が使われています。タイトルはHAVE YOU SEEN YOUR MOTHERとなっています。音源はUSAのステレオ盤と同じです。マトリクスは機械打ちでAA 356 600 1Y 1 670 1/AA 356 600 2Y 1 670 1です。
B面のラベルです。ジャケットでは「I'm alright」となっていましたがここでは「I'm allright」となっています。
オランダでは当初このクラブ・エディション盤しか発売されず、このアルバムは75年に『STONE AGE』とのカップリング2枚組、76年に『IN CONCERT』のタイトルで『GET YER YA-YA'S OUT』とのカップリング2枚組でリリースされましたが、単品の『GOT LIVE IF YOU WANT IT』としてリリースされたのは78年の事です。この『GOT LIVE~』もUSA盤とはジャケットが微妙に違うのでここで取り上げてみたいと思います。規格番号は6835 128です。グループ名の下に大きくLIVEとあります。左下にタイトルのGOT LIVE IF YOU WANT ITがあり、LIVEの文字だけ黄色になっています。また、右下のミックの下にも同じように黄色でLIVEの文字があります。このジャケットはドイツ盤再発の『GOT LIVE IF YOU WANT IT』(6.22429)と全く同じジャケットです。なお、ドイツ盤の方は左上のDECCAのロゴがありません。
裏ジャケです。USA盤とほぼ同じデザインです。
右上に規格番号の6835 128があります。
ラベルです。DECCAのロゴの上にffrrの丸いロゴが無い71年以降のラベルが使われています。タイトルはGOT LIVE IF YOU WANT IT!となっています。マトリクスは機械打ちでAA 6835 920 1Y 1 ℗1966 670 11 06/AA 6835 920 2Y 1 ℗1966 670 1 06です。B面の「I'm alright」のスペルは修正されています。
オランダでのクラブ・エディション盤はこの他に『BETWEEN THE BUTTONES』があります。同じBOEK EN PLAATから発売され、規格番号はジャケットがD-106/1、ラベルではNP 356 603というのがありますがこちらは持っていません。以前eBayで出品されていましたが、通常盤と同じジャケットで規格番号が違うようです。それと比べるとこちらの『GOT LIVE~』の方はジャケットはともかくタイトルまでも独自のもので面白いですね!タイトルだけ見ているとライヴではなくベスト盤かなとも思ってしまいます。裏ジャケの写真も5人それぞれの個性が出ていていいと思います。このアルバムを購入するにはこのブック・クラブに入会しないと買えなかったようです。おそらく当時のオランダではUK輸出仕様の『HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER LIVE』が店頭販売されていたと思いますが、こうしてメイル・オーダーでも入手したいと思っていたマニアがいた事が窺えますね。