ローリング・ストーンズのオランダ盤ファーストの続編です。1982年には『MUSIC FOR THE MILLIONS』というシリーズの中の1枚として発売されました。これはいろいろなアーティストのレコードを出しているシリーズで他にはトム・ジョーンズやムーディ・ブルースのレコードなども出ています。こういうシリーズ物だったら内容はベスト盤の方がいいような気がするんですがストーンズは何故かファーストが選ばれています。規格番号は6495 108に変更となっていて、ジャケットには73年のストーンズのステージ写真が使われています。ジャケット上部のレイアウトは『MUSIC FOR THE MILLIONS』シリーズの他のアーティストのレコードと全く同じです。
左上にこのシリーズの名称でもあるMusic for the Millionsがあります。その下にTHE ROLLING STONESと曲目があります。
右上のDECCAのロゴのの部分です。DECCAの部分が青で、その下が赤い80年代のロゴになってます。
裏ジャケです。上にタイトル、中央に曲目があり、下部に他のアーティストのカタログがあります。
左上に表と同じMusic for the Millionsがあります。
右上に白黒ですがDECCAのロゴと、規格番号の6495 108があります。STEREOとありますが疑似ステです。
下部にこのシリーズの他のアーティストのカタログがあります。
左下に小さくPrinted in The Netherlandsがあります。
ラベルです。オランダで80年代に使われていた白い文字の青ラベルです。「Now I've Got A Witness」のクレジットがここでは(Nanker)となっています。オリジナル盤からずっとこのクレジットを挙げてきましたが、(N.Phelge)→(Phelge)→(Nanker)と変化していましたね!このラベルでは「Little By Little」ではPhelgeとなっているので同じ作者なのにかなり適当です。マトリクスは機械打ちで825 384 1Y 6 Ⓟ1968 670 124/825 384 2Y 4 Ⓟ1968 670 113です。このマトは68年のバタフライ・カヴァーのマトの末尾の数字が進んだものになっています。
B面のラベルです。
作者クレジットの部分です。5曲目がNanker、6曲目がPhelgeとなっています。同じ作者なのに曲ごとに違っていて面白いですよね(笑)。
今までオランダ盤のファーストを紹介してきましたが、全部でジャケット、規格番号共に6回も変わっているとは驚きです。ファーストは販売期間が一番長いので各国でヴァリエーションが多いアルバムですがオランダ盤が断トツ一番ですね!この後86年にはCDの発売と同時にデジタル・リマスター・シリーズで出ていますがUKだったり、EUだったりするのでここでは省略します。UK盤やUSA盤と違いラベルだけではなく、ジャケットのデザインや規格番号までも変遷して行くのでオランダ盤のファーストはコレクション的に面白いと思います。