前回に引き続きフランス盤の『GOT LIVE IF YOU WANT IT』です。今回は再発盤を紹介します。フランスの再発盤の発売日に関しては資料によって全く違いどれが正確なのか不明なのでここでは両方載せておきます。78年(80年説も)に発売されたレコードで、規格番号は211.016です。オリジナル盤はジャケット全面に写真を使っていましたが、こちらは周りに白い余白があります。両面コーティングされているような艶のあり、硬い紙質でしっかりとしたジャケットです。この再発盤の発売元はSOFRASON DISTRIBUTIONという会社で、『ファースト』からのデッカ時代の全タイトルが同時に発売されています。裏側にタイトル毎に番号が振られていて『GOT LIVE IF YOU WANT IT』はVol. 8となっています。
右上にDECCAのロゴとSTEREO、規格番号の211 016があります。
裏ジャケです。
右上に規格番号とこのシリーズの振り分け番号のVol. 8があります。
右下にMade in Franceがあります。
このアルバムには65年から66年にかけてのストーンズのコンサートの日付と開催地が載っているLP大のシートが付属しています。解説は全てフランス語で書かれています。
裏側です。
ラベルです。ボックストデッカの青いラベルです。中央にFULL FREQUENCY STEREOPONIC SOUNDのラインがあります。左側にフランスの著作権団体のSACEMのロゴが、右側にマトリクスと規格番号と面表記があります。面表記はFACE Aです。グループ名の後にこのシリーズでの番号(no 8)があります。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは手書きでZAL 7517/ZAL 7518です。
B面のラベルです。
ここからは80年(82年説も)に再発されたレコードです。規格番号は291.017で販売元はBARCLAY DISTRIBUTIONという会社で発売もDECCA/POLYGRAM RECORDSとなっています。このシリーズの再発盤はBarclay盤とも呼ばれています。このレコードの大きな特徴はタイトルが『HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER LIVE』になっていることです。しかもタイトルや曲目の文字が各国盤と違い全部白になっているので印象が大分違います。この部分が白いのはこのBarclay盤だけです。このジャケットも両面コーティングされたような艶がありしっかりとしています。この時も『ファースト』から全タイトルが同時に発売されています。
タイトルと曲目の部分が全部白になっています。UK輸出仕様と比べても色が違うだけで印象が大分違いますね!
右上にDECCAのロゴがあります。
裏ジャケです。
右上に規格番号の291 017があります。
右下に発売元のBarclayのロゴがあります。余白部分に縦書きでPrinted In Franceがあります。
ラベルです。Barclay盤は赤いラベルでセンター付近が黒くなっているのが特徴です。写真で見るとまるでCDみたいですね!右側に回転数、規格番号、面表記などがまとめられています。回転数の表示は33 Toursです。ジャケット同様こちらもタイトルが『HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER LIVE』となっています。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちで258 291017 A POLYGRAM =2/258 291017 B POLYGRAM =2です。
B面のラベルです。
フランスではオリジナルと最初の再発盤のタイトルが『GOT LIVE IF YOU WANT IT』だったのに対し最後は『HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER LIVE』になるという面白い変化を遂げています。どうして最初はUSA盤のタイトルで、最後はUK輸出仕様のタイトルになったのか不思議です。そして一番の変わり種はやはりこのBarclay盤のタイトル曲目全部白文字のジャケットだと思います。このタイトルの別ジャケって以前紹介したオランダのクラブ・エデイション盤やタイトルやロゴが派手なドイツ盤位であまりないのでフランス盤もこの部分だけですが文字が白いだけで大分印象が違って珍しいですよね!フランスではこの他に73年にL'age d'or のシリーズで独自のジャケのレコードがありますが、そちらは別の機会にこのシリーズ全部まとめて紹介します。