ローリング・ストーンズのスペイン盤クラブ・エディション『BIG HITS-VOL.2』です。1969年にDiscolibroという会社からリリースされ、規格番号は7509です。スペインではレギュラー盤の『THROUGH THE PAST, DARKRLY』と同時期に発売されたようです。ジャケットは両面コーティングされていて、ブライアン在籍時後期の写真は衣装やポーズがすごくキマッテいていい感じです。サイケ調の文字やバックの青い色合いもきれいです!
右上にドイツ盤でよく使われているものとよく似た波打ったSTEREOの文字があります。
曲目の部分です。スペインのレギュラー盤同様、UK仕様の曲順です。曲名は英語表記です。よく見るとキースの帽子に印刷されたような文字が見えます。「Sitten' On A Fence」の終わりのNCEの部分と「Honky Tonk Women」の終わりのOMENの部分なので元になったデザインではおそらくキースの帽子に曲名が被っていたのを変更した後に消し忘れたと思います。こちらは白い文字なのでその案でいくとジャケットの印象も大分変っていたでしょうね。そういえば最近出た『ON AIR』でもビルの頭の上にFRONTの文字が残っていましたね(笑)。
左下にDECCAのロゴとマトリクスのXZAL 9068 Pがあります。この9068はB面のマトになります。
右下に発売元のDiscolibroのロゴと規格番号の7509があります。
裏ジャケです。こちらも青を基調としたデザインとなっています。グループ名とタイトルのサイケ調の文字もいいですね!
曲目の部分です。面表示はCara A、Cara Bとなっています。
右下に表側と同じデザインのSTEREOのクレジットがあります。
下部中央にDECCAのロゴとマトリクスのXZAL 9068 Pがあります。
左下に発売元のDiscolibroのロゴと規格番号の7509があります。
ラベルです。今まで紹介した各国のクラブ・エディション盤ではクラブ・エディション独自のラベルが使われていましたが、このアルバムではスペインのレギュラー盤と同じレコードが使われておりクラブ・エディション独自のレコード盤はありません。スペイン盤のラベルはオレンジのものが多いですが、こちらは黒のステレオのラベルになります。クラブ・エディションと関係あるのか分かりませんがスペイン盤で黒ラベルは『THROUGH THE PAST, DARKLY』だけのものだと思います。DECCAのロゴの上にffrrの丸いロゴがあります。規格番号はスペインのレギュラー盤のSKL 5019です。UK盤同様規格番号の上に逆さ文字のマトリクスがあります。マトリクスは機械打ちで850 XZAL 9067X1 COL/850 XZAL 9068X1 COLです。各面の9067、9068と1の間のXの部分はハイフンをXで消してあります。
B面のラベルです。
こちらは同時期に発売されたスペインのレギュラー盤です。八角形のジャケットで見開きではありません。
右下にESTEREO SKL 5019のクレジットがあります。スペインではモノラル盤は発売されませんでした。
裏ジャケはスペイン独自の青を基調としたデザインです。
右上のUK盤ではモノラル、ステレオを判別する個所ではスペインのDECCAを配給しているCOLUMBIAのクレジットがあります。
おそらく住所と思われるクレジットが右下にあります。
曲目の部分です。面表示のみCARA A、CARA B表示で曲名は英語のクレジットです。中のレコードはクラブ・エディション盤と全く同じ黒ラベルのもので、マトリクスも同じです。
レギュラー盤のオリジナルはクラブ・エディション盤と全く同じですが、レギュラー盤にはセカンド・プレスが存在します。ジャケットは八角形で全く同じですが、ラベルは1970年以降のボックスト・デッカとなります。マトリクスは機械打ちでZAL-9067.P-1W/ZAL-9068.P-2Wです。クラブ・エディション盤にはこのラベルは存在しません。
スペイン盤のクラブ・エディションはこれ1枚だけです。美しい独自のジャケットでメンバーの写真もカッコいいですよね!裏ジャケも文字やロゴなどが整然としていていいデザインだと思います。両面コーティングというのも高級感を増して特別なレコードという感じがしますね!スペインではこの他にレギュラー盤ですが『OUT OF OUR HEADS』の別ジャケがあります。また、裏ジャケ違いや、編集盤もありますのでまたの機会に紹介します。