ローリング・ストーンズのアメリカでの17枚目のシングル「In Another Land/The Lantern」です。『サタニック』からのシングル・カットで1967年12月22日に発売され、規格番号は45-907です。A面はビル・ワイマン名義になっており、ビルの作詞作曲で歌っているのもビルです。『サタニック』の中でも最もサイケ色が強い曲で、結構名曲です。シングルでは最後のいびきがカットされています。ビル名義のためかピクチャースリーヴもビルしかいません。タイトル表記は「BILL WYMAN'S IN ANOTHER LAND WITH THE LANTERN BY THE ROLLING STONES」となっています。
左下にLONDONのロゴと45-907があります。
裏ジャケです。こちらは表にあったLONDONのロゴが無くその部分にロンドン・レコードの住所があります。上部レコード取り出し口に切り込みがあります。
左下のロンドン・レコードの住所の部分です。
右下にPRINTED IN U.S.A.があります。
ラベルです。最初はオレンジ・スワルのプロモ盤です。右側に45-LON-907があり、その下にMade in U.S.A.があります。左側にPROMOTIONAL COPYがあります。マトリクスは手書きでXDR 41716-1B/XDR-41717-1Bです。B面のXDRの後にハイフンがありますがハイフンの有無は刻まれている通りに記載しています。これ以降全てのマトリクスは手書きです。
右側に45 LON 907があります。文字のフォントが違います。Made in U.S.A.は一番下へ移動しています。プロデューサーとアレンジのクレジットが一行になっています。マトリクスはXDR 41716-1C/XDR 41717-1Dです。
右側に45-907があります。その上にMade in U.S.A.が、下にNOT FOR SALEがあります。左側にPROMOTINALがあります。LONDONのロゴの下にDistributed by London Records, Inc.があります。マトリクスはXDR 41716-1E △69286/XDR 41717-1F △69286-Xです。
ここからレギュラー盤のブルースワルです。右側に45-LON-907があり、その下にMade in U.S.A.があります。一番最初のプロモと文字の配置が同じです。マトリクスはXDR 41716-1A/XDR-41717-1Bです。最初のプロモ同様、B面のXDRの後にハイフンがあります。
右側に45 LON 907があります。Made in U.S.A.は下へ移動しています。文字の配置は2番目のプロモと同じです。マトリクスも同じでXDR 41716-1C/XDR 41717-1Dです。
45-907が大きな文字です。その下にタイム表記とプロデュースとアレンジのクレジットがある変則的なラベルです。このラベルを一番見かけるような気がします。マトリクスはXDR 41716-(SH-1)/XDR 41717-SH-2です。マトも変則的です。SHというのはプレス工場コードで『HOT ROCKS』のShelley盤で有名なニュー・ヨークのShelley Products, Ltd.の事です。
右側に45-907があり、その上にMade in U.S.A.があります。LONDONのロゴの下にDistributed by London Records, Inc.があります。文字の配置は3番目のプロモと同じです。マトリクスはXDR 41716-1F △69286/XDR 41717-1G △69286-Xとプロモと枝番違いです。
78年からのカラード・サンセット・ラベルです。ナント、他のタイトルのサンセット・ラベルと違い規格番号が5Nではなく45-LON-907から始まっています。そういえばこのシングルではブルースワルでも5N-907というのを見た事がありません。また、80年代の白ラベルも見た事がありません。サンセット・ラベルで45で始まっているという事はもしかしたら5Nの番号は存在しないのかも知れませんが見つかりましたら追記します。マトリクスはXDR 41716 X-1/XDR 41717-X-1です。
「In Another Land」の最初のタイトルは「Acid In The Grass」だったそうです。この曲はレコーディングの時ミックとキースがいなかったので、隣のスタジオでレコーディングしていたスモール・フェイセスのスティーブ・マリオットとロニー・レインをビルが連れて来てレコーディングしたそうです。ギターとコーラスを担当したようですが、コーラスの声はミックなのかスティーブ・マリオットなのか似ていてよく分かりません。電気を通したビルのヴォーカルは今考えると時代の一歩先を行っていたのかも知れませんね。「The Lantern」は最初のタイトルは「Flying As A Kite」といったそうでストーンズとしては異色のメロディーの曲です。ファズを効かせたギターが効果的に入っています。遠くで聞こえるオルガンはブライアンです。このカップリングのシングルはアメリカの他に日本、カナダ、ニュージーランド、アルゼンチンで発売されていますが、日本とアルゼンチンでは、AB面逆で発売されました。ストーンズの全シングルの中では異色のシングルかも知れませんね。