ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤 STICKY FINGERS ①オリジナル盤 いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSA盤『STICKY FINGERS』です。1971年4月23日に発売され、規格番号はCOC 59100です。今回はこの規格番号がCOC 59100のオリジナル盤を紹介します。もう説明不要ですがローリング・ストーンズ・レコード(以下RSR)からの第一弾アルバムで、ヒット曲「Brown Sugar」から始まるストーンズの代表的なアルバムです。RSRアメリカでの配給元はATCOです。ジャケットは本物のジッパーが取り付けられ、USA盤はグループ名、タイトルがベルトのところにあり、UK盤とは位置が違います。

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タイトルとグループ名の部分です。UK盤の『STICKY FINGERS』の記事にこのタイトル部分がUK仕様かUSA仕様か、各国の分類を載せてありますのでよろしかったらご覧ください。日本盤はUSA盤と同じ仕様でしたね!

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ジッパーです。USA盤はやや小さめのジッパーが付けられています。

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裏ジャケです。こちらも各国共通のデザインです。

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左下にベロマークとROLLING STONES RECORDSと住所があります。

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右下の部分です。こちらは2種類あり、DISTRIBUTED BY ATCO RECORDSとアトランティックのクレジットや、PRINTED IN U.S.A.と印刷所のクレジットがあるものとそれらのクレジットが全くないものがあります。ジーンズの陰になっている部分から考えて印刷がずれて活字が内側に巻き込んでしまったわけではないのが分かると思います。このATCOのクレジットがある方が初版で、71年の終わりにはこのクレジットがなくなったという説と、クレジットがなくなった後も並行して発売されていたという説がありますが、これはただ今調査中ですのでなにか分かりましたら追記します。

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インナーです。各国同様アンディ・ウォーホールが撮ったメンバーの写真が使われています。ミックがあくびをして、キースがジャンバーに手を突っ込んで体をくねくねしている様子やビルが鼻を押さえていたりして何だかリラックスしていますね!この時のフォト・セッションでは何枚か撮られていますがどれもメンバーのリラックスした姿が見れて面白いですよね!

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USA盤のインナーの特徴として上部レコード取り出し口の中央が丸くカットされています。

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反対側はベロマークと各クレジットがあります。クレジットはおおまかにUK仕様とアメリカ仕様があります。UK盤はベロの中に曲名があり、曲目、担当楽器は1曲毎に横に長く下線で区切って書かれていましたが、USA盤はA面、B面と分かれてまとまって書かれています。この形式は当時の日本盤と同じなのでこのUSA盤の方が馴染みがありますね。

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A面の曲目です。各メンバーの担当楽器がクレジットされています。

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B面の曲目です。

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インナーの下部にRSRとDISTRIBUTED BY ATCO RECORDSのクレジットがあります。

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右下に著作権表示©1971 MUSIDOR, N.V.と、Printed in U.S.A.があります。

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ラベルです。RSRのイエロー・ラベルです。USA盤は基本的にほぼ同じラベルでプレス工場が違うだけです。順番は関係なくどれが初版と言うわけではありません。リムの住所が旧住所のラベルや、同じプレス工場の場合旧住所、新住所の順で行きます!USA盤はUK盤のような焼印を押したデザインではなく普通の黄色いラベルとなっています。上部にCOC 59100とグループ名、タイトルがあります。曲目は「Brown Sugar」だけ中心の穴の上にあります。タイトル、タイム、作者クレジットの順で並んでいます。左側にベロマークとSTEREOが、右側にSIDE ONEがあります。これらの部分は以降のラベル全て同じです。リムは旧住所です。一番下にマトリクスがありますが、このラベルは末尾に付くはずのプレス工場の表記が無い珍しいタイプです。マトの下にRS-13653とありますが、これは何の番号なのか不明です。マトリクスは手書きでST-RS-712189 FFFF  PR/ST-RS-712190 CCCC  PRです。この他にROLLING STONES RECORDSとあります。この表示はこの他のラベルのマト全てにありますのでこれ以降省略します。マトにPRとあるのでニュージャージー州のPresswell Recordsのことかも知れません。ただ、後で挙げるPR製のマトとは末尾が全く違うのでこれは不明です。 

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プレス工場コードはPRでニュージャージー州のPresswell Recordsのことです。リムの住所は旧住所です。マトリクスは手書きでST-RS-712189 A/ST-RS-712190 Bです。上のラベルがPR製とするとマトの末尾が全く違います。

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プレス工場コードは上と同じPRですが、リムが新住所となっています。マトリクスは手書きでST-RS-712189 D/ST-RS-712190-Bです。

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プレス工場コードはSOでニューヨーク州のSonic Recording Productsのことです。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでST-RS-712189 B/ST-RS-712190 Bです。

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プレス工場コードはMOでカリフォルニア州のMonarch recordsのことです。リムは旧住所です。「Brown Sugar」は中央の穴の下にあります。下部のプロデューサー・クレジットが他のラベルと違い2行に渡ってクレジットされています。マトリクスは手書きでST-RS-712189 AA  △15943 (8)/ST-RS-712190  CC  △154943-X (7)です。

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上と同じMOですがリムがROLLING STONES RECORDS~から始まるものとなっています。住所の部分は旧住所のままとなっています。プロデューサー・クレジットは2行に渡ってクレジットされています。マトリクスは手書きでST-RS-712189-CC  △15493 (5)/ST-RS-712190 AA  △15493-X (4)です。 

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プレス工場コードはRIでインディアナ州のPRC Company Richmondの事です。リムは旧住所です。「Brown Sugar」は中央より下にあります。プロデューサー・クレジットは横1行となっています。マトリクスは手書きでST-RS-712189 BBB F1/ST-RS-712190 AAA 1です。このマトは薄くてF1なのか違う文字なのか判別不明です。

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プレス工場コードは上と同じRIですが、リムが新住所となっています。右側のSIDE ONEのフォントが他のラベルと違います。「Brown Sugar」は中央より下にあります。プロデューサー・クレジットは横1行です。マトリクスは手書きでST-RS-712189 BBX  1-11/ST-RS-712190 FFF-1  PRです。このマトも薄く読みづらくBBXの辺りが怪しいです。また、プレス工場はRIにもかかわらずPRの文字があります。

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プレス工場は4ヶ所とプレス工場表記なしが1枚と今のところ5か所のプレス工場を発見しました。ラベルでの主な違いは「Brown Sugar」が中央の穴の上にあるものと下にあるものと、PRODUCED BY JIMMY MILLERのクレジットが1行か2行の違いがあります。ここではB面のラベルの写真は挙げていませんがB面の「Bicth」も同じように穴の上にあるものと穴の下にあるものがあります。マトは私の持っているレコードのマトなので同じラベルでも違うマトがあると思います。『スティッキー』はストーンズのアルバムの中で最も聴く機会が多いアルバムです。いかにもストーンズといった「Brown Sugar」で始まり最後の幻想的な「Moonlight Mile」まで、バラードあり、セッション風あり、ブルースやソウルといったストーンズの魅力が凝縮されたレコードですよね。何年経っても色褪せない名盤だと思います。次回はUSA盤の再発盤を紹介します。

(追記)

紙ジャケ探検隊さんからPR製以外でもマトにPRとあるのはPresswell Recordsで作られたマザーを使用しているとの情報を頂きました。紙ジャケさん、ありがとうございました!