前回に引き続きローリング・ストーンズのいろいろなミスプリントを集めてみました。今回はUSA盤を紹介します。
64年から65年まで使われていたUSAロンドンのパープル・ホワイト・ラベルですが、曲目や規格番号等なにも印刷されていません。音源は「The Last Time」が収録されています。
1965年2月22日に発売された『THE ROLLING STONES NOW』です。これはモノラルですが、ラベルの色が印刷ミスでステレオ用の青になっています。
B面のラベルです。B面も同様に青くなっています。
こちらは修正されたラベルです。文字のフォントが上と同じラベルで色がモノラル用のマルーンとなっています。同じプレス工場なので青で印刷された時は焦ったでしょうね!また、こういうのは普通だったら廃棄されると思いますが市場に出てきてしまうという事はアメリカは結構緩いですね。
66年7月2日に発売されたアルバム『AFTERMATH』です。「Going Home」の表記がラベルでは「Goin' Home」となっていますが、これはミスではなく表記違いということですかね。裏ジャケの曲目の部分では通常の「Going Home」となっています。
ラベルです。「Goin' Home」となっています。USA盤は80年代の最終プレスまで全てこの表記です。
USAロンドンのステレオ用の青いラベルです。これは『AFTERMATH』ですがタイトルや曲目等何も印刷されていません。こうしてみるとロンドンのラベルの基があってそこにタイトルや曲目を印刷していたことが分かりますね。
1966年9月23日に発売されたシングル「Have You Seen Your Mother, Baby, Standing In The Shadow」です。このB面に収録された「Who's Driving Your Plane」が「Who's Driving My Plane」とミスっています。
ラベルです。本来ならYourのところがMyとなっています。これは80年代の最終プレスまで修正されませんでした。
73年8月に発売されたシングル「Angie」です。このラベルにはいろいろなヴァリエーションがありますが、このラベルは「Angie」側がSIDE TWOとなっています。
「Silver Train」側です。こちらは面表記がSIDE ONEとなっています。通常は「Angie」がA面なのにこういう間違いも珍しいですよね!
78年5月に発売されたシングル「Miss You」です。このプロモにはDIST. BY~から始まるアトランティック・レコードの73年までの旧住所のリムが使われてしまったラベルがあります。まあ、スペルミスとかではないので取り上げるか迷いましたが、何かの拍子に過去のラベルを使用してしまったんでしょうか?新住所になってからこの時点で5年も経っているので面白いミスですよね。
反対のSTEREO側も同じく旧住所のリムが使われています。なお、「Miss You」のレギュラー盤は全て新住所のリムが使われています。
91年に発売されたシングル「Sexdrive」です。このシングルは回転数の表記が33回転と45回転の2種類があります。実際には45回転なので33回転の方が先に出てすぐに修正されました。
回転数が33回転となっている部分です。
回転数が45回転と修正されたラベルです。この部分だけ後で修正されたせいか他の部分と比べて印刷の色が濃いです。この回転数のミスは15年程前にK県のTさんに教えてもらい初めて知りました。
USA盤はスペルミスの誤植よりも空白のラベルが多い気がします。買ってきたレコードを聴こうとしてレコードを取り出した時に、ラベルが空欄だったら焦りますよね!まあ珍しいレコードだと思い残しておきましたが。他には誤植ではありませんが以前紹介した『FLOWERS』で片面がモノラルで片面がステレオのプレス・ミス?や、『GOT LIVE~』でAB面に同じプレス工場の別のタイプのラベルが貼ってあったことや、A式と呼ばれるジャケットの製法で裏ジャケが逆さに貼ってあったりと、USA盤はそういうミスが多い気がします。 次回は日本盤のミスプリントをいろいろ紹介します。