ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ モザンビーク盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL!!

ローリング・ストーンズモザンビーク盤『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』です。モザンビークでは1974年に発売され、配給元はTealという会社です。初回盤はアトランティックから、セカンド・プレスはDJMという会社から発売されています。共に規格番号はCOC 79101です。ジャケットのデザインは各国盤同様ガイ・ビートによるイラストとなっています。UK盤などと比べると全体に明るい黄色でやや印刷が不鮮明な感じです。

裏ジャケです。こちらも各国盤と同じデザインですが、インナーにあった曲目やメンバーの担当楽器などが階段の部分に印刷されています。裏ジャケにこのクレジットがあるためモザンビーク盤にはインナーは元々付属していません。

階段の部分を拡大した写真です。各国のインナーと同じフォントで曲目や担当楽器などが書かれています。

最初にも書きましたがこの、モザンビーク盤はアトランティック盤とDJM盤があります。右下の部分です。上がアトランティック盤、下がDJM盤です。ベロマークと規格番号がありますが、その他のクレジットがずれていたり、DJM盤には"DISCO E CULTUR"と書かれています。

下部中央です。共にDISCOS DE MOCAMBIQUEとモザンビークのクレジットがあります。上のアトランティック盤にはその上に著作権表示があります。

右下の部分です。共に配給元のTealのロゴがあります。DJM盤にはTealのロゴの下に南アフリカ盤でよく見られるarione pressとプレス工場のロゴが書かれています。一番下に印刷所のGLOBO LDAのクレジットがあります。

インナーはTealの専用のものが使われています。裏側は何も印刷されていません。

ラベルです。こちらはアトランティック盤のラベルです。上部にアトランティックのロゴがあります。左側に回転数、マト、STEREOがあります。右側に規格番号、パブリシャー、面表記があります。面表記はLADO 1/LADO 2です。曲目は中央揃いになっています。キースのクレジットはRichardsです。リムにモザンビークとかかれておりこれでモザンビーク盤と判断出来ます。マトリクスは手書きでST-RS-743197/ST-RS-743198です。この743197と743198という数字はUSA盤のマトと同じです。

B面のラベルです。

DJM盤のラベルです。DJMという会社はビートルズの出版社のノーザン・ソングスで有名なディック・ジェームスが所有していた会社です。上部にDJMのロゴがあります。左側に回転数、マト、STEREOがあります。右側に規格番号と面表記があります。面表記はLADO 1/LADO 2です。曲目は左揃いになっています。こちらは作者クレジットはなく、タイトルの後はタイム表記となっています。アトランティック盤同様リムにモザンビークとかかれておりこれでモザンビーク盤と判断出来ます。マトリクスは手書きでST-RS-743197/ST-RS-743198です。

B面のラベルです。

このモザンビーク盤はなんでディック・ジェームスの会社が関与していたのかは不明です。また、いつ頃DJM盤に変わったのか正確な時期も分かりません。これはまた何か分かりましたら追記します。モザンビーク盤の音はこもりがちであまり良くありません。元々UK盤などでも音が良くないレコードですが、こちらはラジオで聴いているような感じです。私は10年程前にeBayでアトランティック盤の方を入手し、裏ジャケが面白いなと思っていました。つい最近になってDiscogsで調べ物をしている時にDJM盤の存在を知り入手しました。Discogsの出品者の欄は写真がないのでばくち買いでしたが、DJM盤のラベルのものが届いてホッとしました(笑)。あと、配給元が同じレコードなのにアトランティック盤とDJM盤で裏ジャケの細かいクレジットが微妙に違うのも面白いですよね!しかし何といってもアフリカの東南部に位置する国でストーンズのレコードが出ていたとは驚きです。モザンビークではこの他にシングル盤で「Angie」を持っていますがその他のタイトルは発売されていたのかさえも不明です。こういった珍しい国のレコードはネット時代になってから入手することが多くなりましたが、ホントにストーンズのレコードって世界中でどの位出ているのか気が遠くなりそうですね…。