ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本盤 ゴールデン・プライズ いろいろ!!

ローリング・ストーンズの日本独自の編集盤『ゴールデン・プライズ』です。1970年(昭和45年)6月20日に発売され、規格番号はGP-103です。内容は日本で大ヒットしたシングル曲ばかり収録されています。ジャケットはハイドパークでのミック・テイラーのお披露目会の時の写真をイラスト化したデザインで、表裏艶がある見開きとなっています。見開きの内側には解説、歌詞などの6ページのブックレットが付いています。当時のLPの値段は2000円でしたがこのアルバムは中のブックレットが充実していたせいか1枚組にしては通常よりも200円高い2200円で発売されていました。いや、『LET IT BLEED』もカラーの写真と歌詞が付いていたのに2000円だったからやっぱりこの2200円というのは当時としては高かったと思います。

帯を外した状態です。八角形の枠があり、なんとなく『スルー・ザ・パスト・ダークリー』を思わせるようなデザインですね。イラストも雰囲気があっていい感じです。

帯の上部です。タイトルと規格番号、値段があります。おそらくゴールデン・プライス(G.P.)シリーズとして他のアーティストのレコードも出ていたと思われます。

右上にロンドンのロゴと規格番号があります。

ジャケット下部に曲目があります。日本独自のシングル・カットだった「Let It Bleed」を含め王道の13曲っていう漢字ですね!

裏ジャケです。こちらは表側のイラストが反転したものとなっています。右上にあったグループ名は左側に、右下にあった曲目は左下に移動しています。

曲目は表側は英語表記でしたが、こちらは日本語でタイトルが書かれています。

左下に値段の¥2200があります。

このアルバムは中の冊子が全く違う2種類のジャケットがあります。表側は全く同じですがジャケットに"GOLDEN PLIZE"の丸いシールが貼ってあるかないかで見分けがつきます。どちらかが初期型かはっきりした資料がないので、ここではおそらく初期型(Aタイプ)、おそらく後期型(Bタイプ)として話を進めていきます。

シールが貼ってある方を初期型としたのは帯裏のカタログを見て当時の新譜で判断したからです。シールが貼ってないレコードに付いていた右側の帯には71年9月に発売された『GIMMIE SHELTER』が載っているので後期型としました。この後期型の帯で価格が2500円のシールが貼られているものも見た事があるので、レコードの値段が上がった73年頃まで生産されていたと思います。

ここからは見開きの内側です。ちょっとややこしいですが、Aタイプ、Bタイプのジャケットの見開きの内側を順に並べていきます。最初はAタイプの最初のページです。左側に曲目、右側はストーンズのピンナップになっています。

Bタイプの最初のページです。左側に曲目があります。右側は写真ではなく解説になっています。

Aタイプの2番目のページです。左側はミック・テイラーのイラストがあるようにBタイプの最初のページにあった解説が載っています。右側はディスコグラフィになっています。

Bタイプの2番目のページです。両面ディスコグラフィです。左側はAタイプの2番目のページにあったディスコグラフィです。

Aタイプの3番目のページです。両面ディスコグラフィです。左側のページはBタイプの右側にあったページです。

Bタイプの3番目のページです。左側は上のAタイプの右側のページ、右側は歌詞になっています。

Aタイプの4番目のページです。両面歌詞が載っています。キースのイラストで分かるように上の右側のページが左側にあります。

Bタイプの4番目のページです。上の右側にあったビルのイラストのページが左側にあります。こちらも両面歌詞が載っています。Bタイプはこれでおしまいです。

Aタイプの最後のページです。左側は上のチャーリーのイラストがある歌詞カードです。右側はストーンズディスコグラフィになっています。Aタイプは最初の写真と最後のディスコグラフィがある分ページ数が多くなっています。

Aタイプの最後のページの右下に規格番号とキングレコードのクレジットがあります。アルバムをデザインしたK. ABEさんという方のクレジットもここにあります。

Aタイプでは一番最後のページにあった上の写真のクレジットはBタイプでは一番最初のページの解説の下にあります。Aタイプはこの部分は空白になっています。左がAタイプ、右がBタイプです。

ラベルです。プロモ用の白ラベルです。上部にロンドンのロゴとSTEREOがあります。左側に見本品、面表記があります。右側に非売品と規格番号のGP-103があります。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1074-1/SDLBT 1075-1です。両面にJISマークがあります。

B面のラベルです。

レギュラー盤のラベルです。上部にffssとロンドンのロゴがあります。中央にステレオを表すライン、左側に面表記、右側に規格番号があります。曲目は中央揃いです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1074-3/SDLBT 1075-3です。両面にJISマークがあります。枝番は私のは3ですがもっと若いのや進んでいるものがあると思います。

B面のラベルです。

元々ステレオがない「テル・ミー」と「サティスファクション」はものすごく音がいいですが、何故かこの時点でリアル・ステレオで出ていた曲は音がこもっていてあまり良くありません。いやしかし改めてこの曲目を見ていると、64年の「テル・ミー」から69年の「ホンキー・トンク・ウイメン」までたったの5年というのにはびっくりです。60年代の1年は現在の10年に匹敵するほど文化や流行が変わっていったとおっしゃった方がおりましたがホントにその通りですね。このレコードはジャケットもブックレットが付いていて豪華だし、詳しいディスコグラフィが載っているのでこれからストーンズを集める参考になり、当時のストーンズの入門編として重宝したレコードだと思います。が、ストーンズがデッカを離れ、この後日本では怒涛の如く編集盤が乱発されるとはこの時は誰も思っていなかったでしょうね!