ローリング・ストーンズのチリ・シングル盤「Angie / Heartbreaker」です。1976年9月に発売され、規格番号は10.579です。チリでの配給元はASFONAという会社です。他国ではWEA時代に当たりますが同時期のチリでの唯一のシングル盤です。収録されている曲は2曲共73年の『GOATS HEAD SOUP』に入っていた曲ですが、チリでは何故か76年に発売されています。また、B面に収録された「Doo Doo Doo Doo Doo」はここでは「Heartbreaker」となっています。ピクチャースリーヴは和紙のような紙質で、写真の印刷が薄く、まるでブートのような感じですがオフィシャル盤です。76年頃のメンバーの写真が使われていますが、写真と内容の時期が合ってないのがチョット違和感ですね!
左上にタイトルが書かれています。
左下にアトランティックのロゴがあります。
ピクチャースリーヴの裏側です。こちらはタイトルなどが書かれているだけのシンプルなデザインです。
曲目の部分です。タイトル、タイム表記、作者のクレジットが書かれています。「Doo Doo Doo Doo Doo」は「Heartbreaker」表記になっています。
左上にチリでの配給元のASFONAのロゴがあります。ES CHILENAと書かれているのでチリ盤と分かります。
右上にアトランティックのロゴと規格番号の10.579とSTEREOがあります。
左下にEL DISCO ES CULTURA(レコードは文化です)と書かれています。
下部に配給元のASFONAのクレジットがあります。
上の続きにSANTIAGO DE CHILEとチリの都市サンティアゴのクレジットがあります。
ラベルです。ストーンズ・レコード時代にしては珍しいアトランティックの赤ラベルです。上部のアトランティックのロゴの下に小さくRolling Stones Recordsとあります。左側に規格番号とタイム表記があります。右側に回転数、STEREO、Ⓟ1976があります。マトリクスは手書きで10579-A/10579-Bです。
B面のラベルです。ラベルでもタイトルは「Heartbreaker」となっており「Doo Doo Doo Doo Doo」の表記はどこにもありません。
このチリ盤の「Angie」は結構音がよくてベースが響いてる感じです。「Doo Doo Doo Doo Doo」はやや音が悪いですが、そのせいかイントロのギターが安いラジオの音量を無理やり上げたような感じで迫力があります。ただ、プレスが悪いのか分かりませんが、左側のチャンネルの音が極端に小さくなっています。また、このレコードは「Doo Doo Doo Doo Doo」を「Heartbraker」と表記しているのが珍しいですよね。この表記は他に日本盤のシングルで「ハートブレイカー」と表記されていたくらいですよね。日本盤はタイトルの次に小さく「Doo Doo~」のクレジットがありましたが、チリ盤はどこにもありません。チリでは「Miss You」以降のEMI時代のシングルは発売されていますが、WEA時代のシングルはこれ一枚というのも珍しいです。簡易的なピクチャー・スリーヴですが珍しいレコードだと思います。