ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ フランス盤EP④ IT'S ALL OVER NOW いろいろ!!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP「It's All Over Now+3」です。1964年7月に発売され、規格番号は457.039です。当時の新曲「It's All Over Now」に、そのB面の「Good Times, Bad Times」、ヨーロッパ諸国ではシングル発売されていた「Tell Me」、そして『ファースト』から「Route 66」の4曲が収録されています。ジャケットはなんと前回のEP「Carol」のブライアンが下に移動して、曲目が上になり色が赤になっただけのものです!「Carol」が6月に、このEPが7月に発売されているので兄弟みたいなEP盤ですが、ここまで似たデザインとは…。ジャケットは表側だけコーティングされています。

このEPも初期型と後期型があります。上が初期型で規格番号の後はMだけですが、下の71年以降の裏ジャケのデザインが新しくなった後はmediumとなっています。色の濃淡が違いますが、これは光の加減で実際は同じ赤です。

裏ジャケです。左側に曲目があります。右側は過去3枚発売されたストーンズのEPのディスコグラフィとなっています。デッカのロゴは水色です。

曲目の部分です。

後期型はレコード取り出し口に日本盤でいう補充票が付いています。

右下のDECCAのロゴの部分です。初期型は枠がありませんが、後期型は周りに枠があります。ロゴの下にMade in Franceと印刷所のACEMと発売(再発)された日付があります。この日付は今のところ、7-64、月が無いただの-64、10-65、10-67、12-68、4-70、7-71を確認しています。後期型に変わったのは12-68からです。前回のEPは月がないただの-64が初回盤とされていましたが、こちらは7-64が初回盤のようです。

ラベルです。初回盤の6角形のデッカのロゴのラベルです。上部にグループ名があります。左側のデッカのロゴの上にパブリシャーの1964があります。右側にマト、規格番号、面表記、著作権協会のBIEMがあります。面表記はFace 1です。回転数はラベルの一番下にあります。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで7D 64M 1490 D7/7D 64M 1491 D5です。 

B面のラベルです。

66年からのセカンド・ラベルです。長方形のボックスト・デッカになっています。上のラベルで下部にあった回転数はデッカのロゴの上に大きく45 T.とあります。右側のクレジットと曲目の部分は上のラベルと同じです。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで7D 64M 1490 D7/7D 64M 1491 D5です。 

B面のラベルです。

71年7月には裏ジャケのデザインが変更となっています。それまでは左側にあった曲目が上に移動して、下はDECCAやDERAMのレコードのカタログになっています。

右上の部分です。価格コードのMと規格番号があります。

右下の部分です。印刷所と日付のクレジットがあります。日付は7-71となっています。

左下にMade in Franceがあります。

裏ジャケが変更になってからのラベルです。今まで左側にあったデッカのロゴが上部にあります。その下にMADE IN FRANCEがあります。左側にフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記があります。回転数はありませんが、オリジナル盤と同じく45回転です。グループ名は曲目の上にあります。マトリクスは機械打ちで7D 64M 1490 D7/7D 64M 1491 D5です。 結局マトは最初から最後まで変わっていません。

B面のラベルです。

ジャケの写真は『ファースト』のものですが、ここまで使いまわしているという事は当時はストーンズの写真があまりフランスに入って来なかったんでしょうね!まあ、当時の日本盤でもシングルなどで同じ写真を使いまわしているのでこれは世界共通なのかも知れませんね!「Tell Me」はきれいにフェイドアウトするヴァージョンです。ただ、スランス盤の『ファースト』はこれよりもフェイドアウトするタイミングが遅くUK盤でブチ切れる直前でフェイドアウトするのでLPとEPで違うマスターを使っているのか、EPの収録時間に合わせて短くしたのかも知れませんね。音はLPは重たい感じなのに対し、EPの方がアコギが良く聞こえてすっきりとした感じです。このEPと同内容のレコードはジャケットのデザインは違いますがオランダとベルギーで発売されています。ジャケットといい新曲「It's All Over Now」に合わせて急遽作られた感があるEPだと思います。