ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ローリング・ストーンズのオリジナル盤、各国盤や珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ スペイン盤 THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST いろいろ!!

ローリング・ストーンズのスペイン盤『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』です。スペインでは1967年12月に発売され、規格番号はTXL 103です。規格番号から分かるようにスペインではモノラルのみの発売でした。スペイン・デッカの配給元はDISCOS COLUMBIAという会社です。スペイン盤も販売時期によってジャケ、ラベルがいろいろと変わっていきますので順を追って紹介しようと思います。最初はオリジナル盤です。スペインでは当初イギリスから輸入した3Dのジャケットに、スペインでプレスしたレコードを入れて販売していました。ジャケットはイギリス製のジャケットをそのまま販売していたのでここでは表裏だけ写真を載せておきます。ジャケットはコーティングされており、見開き仕様となっています。

裏ジャケです。UK盤のモノラルのジャケットを使用しているので右下にMONO、TXL 103とあります。

ラベルです。スペイン・デッカのオレンジ色のラベルです。中央の溝が深いのが初回盤です。Made in Spain等の記述はありませんが、上部のリムにスペインでの配給元DISCOS COLUMBIAがあるのでここでスペイン盤と分かります。今まで何度も書いていますが南米の国のコロンビアではありません。(実際にコロンビア盤と称して売っていたレコード店もありました!)DECCAのロゴの下に回転数とffrrの耳のマークがあります。右側に逆さ文字のマトと規格番号があります。マトリクスは機械打ちでLCCI-684  ARL-8126/LCCI-685  ARL-8127です。 

B面のラベルです。

ここからはスペイン製のジャケットです。3Dではなく普通の写真になっていますが、写真の色がセピア色のような感じになっています。見開きではなくシングル・ジャケとなっています。初期型のジャケットは表裏コーティングされています。67年12月に発売されてからUK盤のジャケットを使っていたのはごくわずかな期間で、すぐにこのスペイン製のジャケットに切り替わったようです。 

写真ではわかりずらいですが、セピア色です。

下部中央にDECCAのロゴがあります。この場所にロゴがあるのも珍しいです。DECCAのロゴの下に規格番号のTXL 103があります。

裏ジャケです。こちらは中央の四角い枠の中の曲目などの文字のフォントがスペイン独自のものとなっており余白部分も多いので印象が大分違います。

曲目の部分です。UK盤のジャケットと見比べると文字のフォントが全く違います。面表記もcara 1/cara 2となっています。

右下の部分です。ラベルと照らし合わせるため番号を振っておきます。上から①初期型で規格番号のTXL 103のみ、②後期型で規格番号の上にDISCOS COLUMBIAと住所のクレジットがあります。クレジットの最後に(1974)とあります。スペインの再発盤はこの場所に発売年が書かれているので再発された時期の目安になります。③81年以降の規格番号に6399 152が追加されたジャケットです。この③のジャケットの色合いはUK盤のジャケットに近いです。また、①②はコーティングされています。ジャケットは全てシングル・ジャケです。

左下の部分です。②のジャケットだけMADE IN SPAINがあります。

①初期型は枠の中の左下にDISCOS COLUMBIAと住所のクレジットがあります。②の後期型はこの部分は空白になっています。

①のジャケットの枠の右側です。このMOVIEGRAFというのはスペインのマドリードにある印刷所のことです。②はこの部分は空白です。

③のジャケットは中央のDECCAのロゴの下にFONOGRAMとクレジットがあります。これはスペインのレコード会社でオランダのフィリップスの子会社として1962年に設立されたレーベルです。このジャケットで再発されたのは81年ですのでこの時期スペインのDECCAの権利を持っていたのかも知れません。

左から順に①②③の枠の中です。色の明るさが全く違い、特に真ん中の②は白っぽいです。

最初のUK製のジャケットと①②のジャケットには紅白のインナーが付けられています。これはUK盤と全く同じものです。

ラベルです。これは①のジャケットに入っていた60年代後半~70年代前半と思われるものです。中央の溝が浅いものとなっています。最初のオリジナル盤との違いは右側の規格番号の下に面表記のCara1が追加されています。曲目の下にあったグループ名が曲目の上に移動しています。その他は文字の配置、リム等はオリジナル盤と同じです。マトリクスは機械打ちでARL-8126-T2-2K/ARL-8127-T2-2Kです。これはUK盤のセカンド・プレス以降のマトと同じマトです。

B面のラベルです。

②のジャケットに入っていたラベルです。リムの上部が空白になっている72年以降のラベルです。このリムはDISCOS COLUMBIAのクレジットがありません。DECCAのロゴの下に回転数とffrrの耳のマークがあります。左側に面表記のCara 1が、右側にMade in Spain、マト、規格番号があります。マトは逆さ文字ではなくなっています。曲目の文字が小さくなっています。マトリクスは機械打ちでARL-8126 A/ARL-8127 Bです。

B面のラベルです。

③のジャケットに入っていた81年の再発盤です。文字の配置は2番目のラベルと似ています。右側のマトの逆さ文字も同じです。規格番号の下に新たな番号の6399 152が追加されています。マトリクスは機械打ちでARL-8126-T2-2K/ARL-8127-T2-2Kです。

B面のラベルです。

上のラベルと同じ③のジャケットに入っていたレコードですが、上のラベルとは曲目の部分が違います。上のラベルがオリジナル盤と同じ文字の配置だったのに対しこちらはグループ名の下にタイトルが追加されています。また、左側にEUROGRAMとその住所がありますがこれはマドリードにあるプレス工場のことです。マトから考えておそらくこちらが後のプレスだと思います。マトリクスは機械打ちで850 6399152  *A*  1/850 6399152  *B*  1です。  

B面のラベルです。

各国が60年代末でモノラル盤の製造を止める中スぺインでは80年代の最終プレスまでモノラルのみの発売だったというのも珍しいですよね!音はモノラル特有の迫力ある音が聴けます。逆に考えるとスペインに住んでいる人は80年代のCD化によって初めてステレオ・ミックスを聴いたなんて方が多かったかも知れませんね!ジャケットはドイツ、オランダ、オーストラリア、ニュージーランドなどと同じく最初はイギリスから輸入した3Dのジャケットに自国でプレスしたレコードを入れて発売していましたが、すぐにスペイン製のジャケットに切り替わっています。スペイン製のジャケットは3Dではなくなり写真がセピア色だったり、裏ジャケの枠の中が全く違ったりと独自のものというのが特徴です。日本でも3Dが無かったように当時は3Dを使った国がごくわずかだったというのも意外です。この頃からジャケットの基本的なデザインは各国共通になりますが、それでもこのスペイン盤は独自のもので面白いと思います。