ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ オーストラリア盤EP① YOU BETTER MOVE ON+3!!

ローリング・ストーンズのオーストラリア盤EPは独自のジャケットが付けられ内容も独自のものもあるので何回かに分けて順を追って紹介したいと思います。今回は『You Better Move On+3』です。1964年4月に発売され、規格番号はDFEA 8560です。内容と規格番号はUK盤の最初のEPと同じですがジャケットはUK盤とは全く別の写真が使われています。いつもは自然体で写真に納まっているメンバーですが、この写真はブライアントチャーリーが中腰で他の3人はフェンスに手をかけているという何だかアイドルみたいにポーズをとっていて面白いですよね!ジャケットのTHE ROLLING STONESというフォントとデッカのロゴの位置はUK盤と同じですね。オーストラリア盤はジャケ、ラベル共にモノラルのクレジットはありませんが音源はモノラルで収録されています。 

右上にデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。UK盤と似ていますが微妙に違います。解説文はUK盤と同じ文です。

上部左側にメンバーの担当楽器、右側に曲目があります。

右上に規格番号があります。

下部に"Made in Australia for The Decca Record Company"のクレジットがあります。

右下にデッカのロゴがあります。

ラベルです。オーストリア盤のEPは文字の配置が同じで普通の青のラベルと青緑のラベルがあります。青が64年秋頃までのプレスで、青緑がそれ以降のプレスとなります。上部にUK盤と同じようなカーブド・デッカが使われています。左側にJEWEL MUSICとALBERTのそれぞれの曲の出版社の表記があります。右側に回転数、EPを表すXTENTED PLAY、規格番号、2種類のマトが書かれています。マトリクスは手書きで45 EFF 2663 7X DEC 569/45 EFF 2664  7X DEC 570です。ラベルにも書かれていたように2種類のマトがありますが、この45 EFF 2663と7X DEC 569はちょうどランナウト・グルーヴの12時と6時の位置にあります。また、このEFF 2663、EFF 2664はUK盤のEPと同じです。UK盤の方は機械打ちで枝番が付いているので、全く違いますが何か関係あるのかも知れません。

B面のラベルです。A面同様左側にTU-CON MUSICとABERBACH LIMITEDの出版社表記があります。

このオーストラリア盤はUK盤同様いい音です。「Bye Bye Johnny」はキースのチャック・ベリー調のギターはもちろん、ビルの上下するベースがいい味を出しています。コーラスはブライアンだと思います。「Money」はブライアンのハープが印象的です。ミックのヴォーカルといいこの頃からこんなに黒い雰囲気を出しているのが驚きです。「You Better Move On」はアコギが印象的なバラードです。「Poison Ivy」はセカンド・シングルに予定されていた曲で、ここでもブライアンのだみ声のコーラスが聴けます。たぶんこの4曲は当時ステージで何度も演奏していたと思われ、演奏もこなれています。初期ストーンズの演奏を楽しめるEPですよね!