ローリング・ストーンズのオーストラリア盤EP「Not Fade Away+3」です。1964年7月に発売され、規格番号はDFEA 7519です。曲目はA面が「It's All Over Now」「Now I've Got A Witness」、B面が「Tell Me」「Not Fade Away」の4曲です。この曲目とこのジャケットのEPはオーストラリアとニュージーランドで発売されていますが、今回はオーストラリア盤を紹介します。ジャケットの写真は1st アルバムのものが使われています。上部にタイトルとグループ名がありますが、鮮やかな青が印象的です。この写真は他国では白いライトがメンバーに当たっていましたが、ここでは青いライトになっていてチャーリーが青いスーツを着ているように見えます。4曲入りEPですが45回転です。
左下にDECCAのロゴがあります。
裏ジャケです。上下フリップバック仕様になっています。表側のタイトル部分に合わせたのか裏側の文字の印刷の色も青となっています。
右上に規格番号のDFEA 7519があります。
曲目の部分です。このEPのタイトルは「Not Fade Away」ですがA面1曲目に当時の最新曲「It's All Over Now」が収録されています。
下部に"Made in Australia for The Decca Record Company"のクレジットがあります。
右下にDECCAのロゴとオーストリアでの配給元のEMIのクレジットがあります。
ラベルです。上部にカーヴド・デッカがあります。左側に出版社クレジット、右側に回転数、EXTENDED PLAY、規格番号、マトがあります。マトリクスは手書きで7X DEC 631/7X DEC 632です。
B面のラベルです。
このEPはニュージーランドでも同じジャケットと内容で発売されていました。時期的にはシングル「It's All Over Now」と同時期で、このEPより3か月前に発売された「Not Fade Away」と『ファースト』からの2曲で構成されています。「Tell Me」はその後シングルカットされましたが、「Now I've Got A Witness」が収録されているのがマニアックですよね。なお、オーストラリアでは「Tell Me」は7インチ、このEP、そしてLPで発売されましたが、7インチとEPはきれいにフェイドアウトするのに、『ファースト』ではフェイドアウトしないで最後まで行くヴァージョンが収録されています。そしてなんといっても独自のジャケットと曲目が珍しいですよね。ジャケットも黒いイメージだった『ファースト』の写真がタイトル部分が青になっているのでだいぶ印象が変わって見えるし、ライトも青いですしね!裏ジャケの文字の色も青というのが何だか統一したのかなとも思えます。オーストラリアでは64年2月に最初のシングル「I Wanna Be Your Man」が発売されてから64年だけでも8枚のシングルと3枚のEP、そしてファースト・アルバムと怒涛のリリースでしたが、これは当時の日本でも同じ状況でしたね!このEPは裏ジャケ違いでニュージーランドでも発売されていますが、こちらはまたの機会に紹介しようと思います。