ローリング・ストーンズのドイツ・クラブ・エディション盤『HOT ROCKS COLLECTION』です。内容は『HOT ROCKS』と『MORE HOT ROCKS』の4枚組ボックス・セットで1989年9月にBerteismann Club Centerから発売されました。規格番号は63 706 6です。同時に4枚組のCDも発売されています。(規格番号:65 752 8)レコードからCDへ移行していた時代のためドイツのクラブ・エディション盤はこれで最後になります。グループ名が大きく書かれた黒いボックスに入っています。
グループ名の上にドイツ語でIhre größten hitsと書かれています。ドイツ語は分かりませんが彼らの最大のヒット曲という意味でしょうか?
ボックス左上に4LPとあります。
ボックスの下部に小さくタイトルがあります。
ボックスの裏側です。解説と曲目が書かれています。曲目はUSA盤の『HOT ROCKS』『MORE HOT ROCKS』と同じです。
ボックスの裏側右上に規格番号の63 706 6とClub Editionがあります。
ボックスの背の上部です。Club Collectionと4LPとあります。
ボックスの背の下部です。THE ROLLING STONESと規格番号があります。
ボックスの中のレコードにはそれぞれのジャケットが付けられています。デザインは一番最初にCD化された時にバラ売りされていた時のものと同じで、HOT ROCKS 1、HOT ROCKS 2と書かれています。コーティングはされていませんが艶のあるジャケットです。1枚目はHOT ROCKS 1でCDと同じくタイトルは赤い文字で書かれています。
裏ジャケです。曲目だけのシンプルなデザインです。
裏ジャケ右上に63 707 4とCLUB EDITIONのクレジットがあります。ボックスの規格番号は63 706だったのでそれぞれの個別番号があるようです。また、クラブ・エディションの文字がボックスはClub Editionと最初の文字だけ大文字でしたがこちらは全部大文字になっています。
ラベルです。80年代のシルバーのラベルですが、この頃になるとロゴがDECCAではなくLONDONです。LONDONのロゴの下にClub Editionが、左側にMade in West Germanyとあります。規格番号は63 707 4です。マトリクスは機械打ちで0637 074 S1 320 112/0637 074 S2 320 111です。
Club Editionの部分です。
HOT ROCKS 2です。こちらもCDの2と同じく青い文字でタイトルが書かれています。
裏ジャケです。1は黒地でしたがこちらは白地になっています。
裏ジャケ右上に63 708 2とCLUB EDITIONがあります。
ラベルです。規格番号は63 708 2となっています。こちらにもClub Editionのクレジットがあります。マトリクスは機械打ちで0637 082 S1 320 111/0637 082 S2 320 111です。
MORE HOT ROCKS 1です。数字の色はCD同様赤です。このジャケットとUSAのオリジナル盤と比べてみるとグループ名とタイトルと文字がこちらの方が大きいです。これはCDのジャケットをそのままLP大に引き延ばしたためだと思われます。
裏ジャケです。
裏側右上に63 709 0とCLUB EDITIONがあります。
ラベルです。規格番号は63 709 0、Club Editionのクレジットがあります。マトリクスは機械打ちで0637 090 S1 320 115/0637 090 S2 320 112です。A面の最後の数字は5と書きましたが文字が潰れていてよく読めません。おそらく5だと思います。
MORE HOT ROCKS 2です。数字の色はCD同様青です。
裏ジャケです。
裏ジャケ右上に63 710 8とCLUB EDITIONがあります。
ラベルです。規格番号は63 710 8、Club Editionのクレジットがあります。マトリクスは機械打ちで0637 108 S1 320 113/0637 108 S2 320 112です。
4枚のジャケットの背のグループ名とタイトルの部分です。
背の下部の規格番号の部分です。MORE HOT ROCKS 1だけSTEREOのクレジットがありません。リアル・ステレオが4曲収録されていますが、これだけCDでもモノラルと書かれていましたね。こうやって並べてみると番号は箱自体が706でレコードは707~710と順番になっているのが分かります。
音やミックスは当時のCDと同じです。このクラブ・エディション盤のレコードは中古でよく出回っていますがCDの方は見た事がありません。89年というと私の周りではCDがあまり普及していなかったと思います。私も当時『STEEL WHEELS』の日本盤がCDでしか発売されないと聞きやっとCDプレーヤーを買ったので、もしあの時日本盤のLPが出ていたらもっと後までCDは聞かなかったと思います。ドイツのクラブ・エディションはこれ以降は出ていませんが、他には82年11月15日に発売された『LET IT BLEED』のクラブ・エディション盤があるようです。これは通常盤と全く同じケーキのジャケットで規格番号がドイツの通常盤のSLK 16640-Pではなく28 437 7というものです。このレコードは全く見た事がありません。もし入手出来ましたら紹介します。この次からはドイツ盤と何かと共通点が多いスイスのクラブ・エディション盤を紹介したいと思います。