ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤 BROWN SUGAR いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSA盤シングル「Brown Sugar/Bicth」です。アメリカでは1971年5月7日に発売され、規格番号はRS 19100です。ローリング・ストーンズ・レコード(以下RSR)からの第一弾シングルになります。イギリスやヨーロッパの一部の国では「Let It Rock」を含めた3曲入りで発売されましたが、アメリカではB面には「Bicth」1曲のみの収録です。これは当時の日本でも同じカップリングでした。AB面ともいかにもストーンズらしい勢いのある曲でRSRの出発にふさわしいレコードですよね!最初はプロモからからいきます。アメリカではアトランティック・アトコのカンパニースリーブに入っています。

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プロモ盤の白ラベルです。プロモ盤は「Brown Sugar」のみの収録で、片面にモノラル、片面にステレオが収録されています。ここではモノラル→ステレオの順にラベルとマトリクスを紹介します。また、順番はリリース順ではなくプレス工場コードや旧住所、新住所でまとめてあります。左側にマトとMONOがあります。ステレオのマトはST-RSから始まりますが、モノラルのマトは最初のSTは無くRSから始まっています。プレス工場コードはSPで、ペンシルベニア州のSpecialty recordsのことです。右側にRS-19100、タイム表記などがあります。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでRS-21843-2  4-6-71  AT  ROLLING STONES RECORDS/ST-RS-21843-1  4-2-71  AT  ROLLING STONES RECORDSです。マトの他に日付があります。また、これ以降のラベルのマトはすべて手書きで、マトの他にATとROLLING STONES RECORDSがあるのでこの表記は省略します。

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ステレオ側のラベルです。

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右側に大きくPLUG SIDEとあります。その下にMONOと規格番号があります。面表記はSIDE TWOとなっていますがモノラルという事で先に挙げました。この次のプロモでは両面SIDE ONEとなっているのでどちらがA面という制約はなかったと思います。プレス工場コードはMOで、カリフォルニア州のMonarch recordsのことです。左下にPROMOTIONAL COPY、右下にNOT FOR SALEがあります。リムは旧住所です。マトリクスはRS-21843-9  ① MR  AT △84586/ST-RS-21843-2  AT  △84587です。MRは丸で囲われています。

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ステレオ側のラベルです。こちらはSIDE ONEとなっています。

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右側にMONO、PLUG SIDEや面表記がまとまっています。面表記は両面SIDE ONEとなっています。規格番号は珍しく45-19100となっています。プレス工場コードはPLで、テネシー州のPlastic Productsのことです。このPlastic Products製のレコードは他のタイトルも全て規格番号が45で始まっています。リムは旧住所です。マトリクスはRS-21843-5/ST-RS-21843-3です。

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ステレオ側のラベルです。面表記はSIDE ONEです。

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これまでのプロモとデザインが違うプロモです。このタイプはテストプレスという説もありますが詳細は不明です。上部にTITLE:BROWN SUGAR、下部にARTIST:ROLLING STONESとあります。左側にMONOとマトが、右側に規格番号とタイム表記があります。プレス工場コードはSPでリムは旧住所です。シンプルなデザインでいわれてみればテスト盤のような気もしますね。マトリクスはRS-21843-1/ST-RS-21843-1  4-2-71で、両面マト1です。

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ステレオ側のラベルです。

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ここからレギュラー盤です。RSRの黄色いラベルです。「Bitch」がB面に収録されており、両面モノラルです。USA盤はステレオというイメージがあり、ラベルにもMONOのクレジットがないので意外と思われる方が多いと思います。ラベルは同じプレス工場コードで、旧住所→新住所の順で並べてありますのでどれが初版という事はありませんのでご了承ください。右側にSIDE ONE、規格番号があります。プレス工場コードはMOで、カリフォルニア州のMonarch recordsのことです。リムの住所は旧住所です。マトリクスはRS-21843-8  ② MR  AT  △84586/RS-21844-8 ①  MR  AT  △84586-Xです。MRは丸で囲われています。レギュラー盤は全てのレコードにマトの他にATとROLLING STONES RECORDSがありますがこれ以降のラベルでは省略します。 

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上のラベルと同じですがリムが新住所となっています。マトリクスも同じです。

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右側にRS-19100、SIDE ONEがあります。その下のクレジットが中央の穴に沿って丸く円を描くように並んでいるのが特徴です。プレス工場コードはLYで、ニューヨーク州のShelly Productsです。リムは旧住所です。マトリクスはRS-21843-2  4-6-71  53330/RS-21844-3  4-6-71  (判読不明の5桁の数字)、です。

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右側にRS-19100、SIDE ONEがあります。プレス工場コードはSPで、ペンシルベニア州のSpecialty recordsのことです。リムの住所は旧住所です。マトリクスはRS-21843-4/RS-21844-1です。

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上と同じSPで、文字の配置等はほぼ同じですが、上のラベルからSIDE ONEの文字が消えています。リムの住所は新住所となっています。マトリクスはRS-21843-3/RS-21844-2です。

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上と同じラベルですがリムにWのロゴがあります。プレス工場コードは同じSPです。マトリクスはRS-21843-2  4-6-71/RS-21844-2  4-6-71です。ラベルから判断してかなり後期のプレスですが、マトは初期のものとなっています。

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規格番号がRSではなく45から始まっている珍しいラベルです。右側に45-19100、マト、SIDE ONE、その他のクレジットがまとまっています。プレス工場コードはPLで、テネシー州のPlastic Productsのことです。リムは旧住所です。マトリクスはRS-21843-5/RS-21844-5です。

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上と同じ規格番号が45-19100とクレジットされている珍しいラベルです。プレス工場コードは同じPLですがリムが新住所となっています。文字の配置もほぼ同じですが、右側にあったSIDE ONEが消えています。マトリクスは同じでRS-21843-5/RS-21844-5です。

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マトは私の持っているレコードのもので同じラベルでも違うマトのものがあると思います。あくまでも参考程度としてください。プロモはモノラル、ステレオで収録されていますが、モノラルは太くしっかりとした音でステレオよりもベースの音がよく聞こえます。最後は「オーライ!」で終わります。プロモのステレオは最後は通常通り「イェ~」で終わります。レギュラー盤は両面モノラルなので「Brown Sugar」はやはり「オーライ!」で終わります。いかにもストーンズといったリフで始まりミックのヴォーカルとそれに絡むキースのコーラスがいい感じで、間奏のボビー・キーズのサックスも名演です。現在でもステージで定番の曲で、この曲のエンディングでミックが観客を煽るので盛り上がりますよね!「Bitch」はモノラルだとグルーブ感が増し、迫力のある音が聞けます。この曲を初めて聞いた時テンプテーションズの「Get Ready」に似たリフだなと思いました。リード・ギターはキースで、ストーンズ全員が一体となって迫って来るような演奏が素晴らしいですよね!ホーンも効果的に使われているノリのいい曲でこちらもライヴでの定番曲です。このシングルからRSRが始まるわけですが赤いベロマークと黄色いラベルの組み合わせっていう色合いもいいですよね~!