ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本盤EP ウィー・ウォント・ストーンズ 実況録音盤!!

ローリング・ストーンズの日本盤EP『ウィー・ウォント・ストーンズ 実況録音盤』です。1965年(昭和40年)11月に発売され、規格番号は17M-101です。前回までに紹介したセヴンティーン・シリーズ同様番号が17M~で始まりますが、このEPにはジャケットにセヴンティーン・シリーズの文字はありません。前回紹介した『ハート・オブ・ストーン』が17M-100で5月発売、こちらは番号が101と続きになっていますが11月に発売という事は半年ぶりに発売されたセヴンティーン・シリーズということになります。そのせいか以前のセヴンティーン・シリーズのようなピクチャースリーヴではなくLPのジャケットのように横からレコードを取り出す仕様となっており、紙も厚紙となっています。このジャケットの写真は当時の日本盤LP『OUT OF OUR HEADS』やシングル盤などいろいろなレコードに使われていましたね。タイトルの下に"got LIVE if you want it"の文字がありますが、このレコードはUK盤EPの『Got Live If You Want It』から「Route 66」をカットした選曲となっています。

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右上にロンドンのロゴと回転数、規格番号があります。

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曲目の部分です。

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裏ジャケです。写真のみで文字はありません。

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裏ジャケの右下に値段の¥450がありますが以前のEPよりも50円値上がりしています。

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歌詞カードです。「We Want The Stones」は歓声だけなのに歌詞?もちゃんと書かれているのが面白いですよね!これは当時印税を得るために歓声を1曲としてカウントしたなんて話がありますね。

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歌詞カードの裏側です。「I'm Alright」は当時のストーンズの重要なレパートリーですが、最近のストーンズで演ってくれたら面白いですよね~。

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裏側の右下に規格番号と値段があります。

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ラベルです。こちらはプロモ用の白ラベルです。上部にLONDONがあり、その下に曲目があります。左側にSpecial、右側に宣伝用-非売品ーとあるだけのシンプルなラベルです。このEPはレギュラー盤は33回転ですが、プロモは45回転となっています。これはシングル盤と同じ大きさなので当時のラジオ局で回転数を間違えないように45回転で作られたという説がありますが、プロモとレギュラー盤で回転数が違うというのも珍しいですよね。このプロモはラベルに回転数が書かれていないのでマジックで大きく45と書いてあるのをたまに見かけます。マトリクスは機械打ちでDSt 1209-1/DSt 1210-1です。このDSTで始まるマトは7インチシングル(45回転)のものです。両面にJISマークがあります。

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B面のラベルです。

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レギュラー盤のラベルです。上部にffrrの耳のマークとLONDONのロゴがあります。中央にセヴンティーン・シリーズと回転数があります。その下の左側に面表記、右側に規格番号があります。今までのセヴンティーン・シリーズと面表記の位置が違い、表記もNO.1となっています。マトリクスは機械打ちでDCt 147-3/DCt 148-3です。以前のセヴンティーン・シリーズのマトとは違いDCTのTが小文字となっており、数字との間に間隔があります。両面にJISマークがあります。A面は曲間の溝がありませんが、まあこれはメドレーとして繋がっているからでしょうね。「Route 66」がないのでA面はすぐに終わってしまうような気がします。

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B面のラベルです。

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先にも書きましたがこのレコードで一番面白いのはプロモとレギュラー盤で回転数が違うということです。17センチのシングル・サイズという事で放送局で間違えないようにプロモは45回転という説がありますが、両方を聴き比べてみるとプロモ盤は音圧が高く、高音がはっきりと聞こえます。レギュラー盤の方は音圧が低く音もこもっています。ただ、音がいいと書いたプロモ盤もUK盤のEPと比べると音圧は同じですが音が細いです。シンバルの音なんて針金を叩いてるような感じです。UK盤の方は重心が低く安定した音が聴けます。このEPは当時UK始めヨーロッパ、カナダでも発売されましたがイギリス以外の国では「Route 66」がカットされた仕様で発売されています。日本でもこの後の再発盤全て「Route 66」はカットされています。アメリカ編集の同名のLP盤よりも音がしっかりしており65年という最初期のストーンズの重要なライヴ音源ですよね。