ローリング・ストーンズの日本盤EP『ハート・オブ・ストーン』です。1965年(昭和40年)5月に発売され、規格番号は17M-100です。前回紹介した「エンプティ・ハート」が17M-099で連番となっているのでおそらくこの2枚は同時発売されたのだと思います。ジャケットは当時よく使われていた写真で、タイトル部分や写真のバックが白いのでなんだか地味な感じのジャケットとなっています。この頃のシングルやEPは同じ写真を使いまわしていますがそれだけストーンズの新しい写真が日本へは入って来なかったんでしょうね。EPとしては初めて全曲オリジナル曲が収録されています。
ピクチャースリーヴの裏側です。このEPの2か月前に発売されたストーンズのシングル盤「ハート・オブ・ストーン」が載っています。
右下に規格番号の17M-100と当時の値段の¥400があります。
見開きの内側です。EP「エンプティ・ハート」同様解説はなく、歌詞が載っています。
曲目の部分です。
内袋です。同じセヴンティーン・シリーズの内袋ですが、SEVENTEEN SERIESと書かれた矢印の先の400円がありません。下部にあるロゴも今までLONDONのロゴだけだったのとは違いいろいろなレーベルのロゴが載っています。おそらくこれ迄紹介したのが前期型でこちらは後期型だと思います。このインナーの変更になった時期については確認出来ていません。また、ロンドン以外のレーベルでこのセヴンティーン・シリーズが出ていたのかも不明です。
裏側です。こちらは今までは大きくLONDONとありましたがそれがなくなり、下部にいろいろなレーベルのロゴがあるデザインに変わっています。
ラベルです。上部にffrrの耳のマークとLONDONのロゴがあります。中央のラインの中にセヴンティーン・シリーズと回転数が、右下に規格番号と面表記があります。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちでDCT145-1/DCT146-1で、マトも前回の「エンプティ・ハート」の続きとなっています。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
選曲は日本独自のもので3月に発売されたシングル「ハート・オブ・ストーン」とこのEPと同時に発売されたシングル「ザ・ラスト・タイム」のAB面をカップリングした仕様となっています。シングルの「ハート・オブ・ストーン」を買い逃した人はこのEPを400円で買った方がお得でしたね!タイトルも当時の新曲「ザ・ラスト・タイム」にしないで「ハート・オブ・ストーン」としたのもこのEPを買うように仕向けた商法かも知れませんね。レコードがまだまだ高かった時代にこういうEP盤はシングルよりもお得で、高いLPを買えない世代にはちょうどいいレコードだったと思います。私がレコードを買い始めた頃はコンパクト盤と呼んでいましたが、4曲入りで値段もそこそこなのでいろいろなアーティストのレコードを買って重宝したのを覚えています。