ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本盤 STICKY FINGERS①ワーナー・パイオニア盤いろいろ!!

ローリング・ストーンズの日本盤『STICKY FINGERS』です。1971年6月10日に発売され、規格番号はP-8091Sです。海外では4月に発売になっていたのに当時の日本では1ヶ月半も遅い発売になっているのが驚きです。ローリング・ストーンズ・レコードの日本での販売元はワーナー・パイオニアです。78年以降のEMIからの再発盤もありますが今回はワーナー・パイオニア盤をいろいろと紹介します。ジャケットはタイトル、グループ名がベルトの位置にあるUSA仕様でレコードは横から取り出すようになっています。オリジナルのROCK AGE帯です。キャッチコピーは「ローリング・ストーンズ NEW!」と書かれています。当時の値段は2000円でした。

セカンドのピンク色の帯です。キャッチコピーは「記念すべきストーンズ・レーベルの第一作」となっています。当時このキャッチコピーを見て友人がこれがストーンズのデビュー・アルバムと勘違いしていて私もその言葉を鵜呑みにしていました(笑)。まだストーンズ聴き始めの頃でどんなレコードが出ているのかもよく知らなかった頃のことです。

幻となってしまいましたが73年の来日の前には上のピンク帯にローリング・ストーンズ来日という丸いステッカーが貼られていました。

話が飛んでしまいますが、1976年3月25日に再発されたジャケットです。値段が2500円になったため規格番号もP-10131Sに変更になっています。帯は規格番号と値段の部分が変わっただけでその他は変わりません。値段が変わっただけで規格番号も一緒に変わる例も珍しいですよね!

上がオリジナルのP-8091S、下が再発のP-10131Sの帯です。ピンクの濃さが違いますが、経年の色あせも考えられますので何とも言えません。いやしかし、来日の丸いステッカーが貼られた帯も薄いピンクなのでやはりオリジナルは薄いピンク、再発は濃いピンクなのか?

値段の部分です。2000円がオリジナルのP-8091S、2500円が再発のP-10131Sの帯です。

タイトルとグループ名の部分です。ここはUSA盤と同じ仕様になっています。

ジッパーはUSA盤と同じ大きさで日本のYKKのジッパーが使われています。

裏ジャケです。

左下の部分はUSA盤と全く同じでニュー・ヨークのストーンズ・レコードの住所が書かれています。この部分はP-8091SとP-10131S共通です。

右下の部分です。値段とワーナー・パイオニアのクレジットがあります。上がP-8091Sで2000円表記、下がP-10131Sの2500円表記です。

インナーです。基本的に海外盤と同じデザインです。こちらはメンバーの写真側です。

上部レコード取り出し口の部分です。上のP-8091Sがの方は丸くカットされています。下がP-10131Sで丸いカットはありません。

クレジット側です。UK盤で左上にあったジミー・ミラーの文はありません。

右下の部分です。上がオリジナルのP-8091Sで、下が規格番号がP-10131Sとなってからのインナーです。その他の部分のクレジットは変更ありません。

歌詞カードです。こちらはA面側です。中央のベロマークの下にSIDE ONEと書かれています。

歌詞カードのB面側です。

歌詞カードの規格番号の部分です。上がオリジナル、下が再発です。

ラベルです。最初はプロモ盤青ラベルです。上部に規格番号、グループ名、タイトルがあります。そのすぐ下にベロマークがあります。左側に面表記と非売品、右側に回転数があります。曲目は左揃いです。曲目の下にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットがあります。マトリクスは機械打ちでP-8091S-1  1-A-2/P-8091S-2  1-A-3です。P-8091S-1が6時の場所だとしたら、後にある1-A-2というのは12時の場所にあります。このタイトルのマトは全てP-8091S-1/P-8091S-2なのでこの12時の場所にある番号もこれ以降のレギュラー盤でも変化していくので挙げていきます。両面にJISマークがあります。

B面のラベルです。

また、この日本盤はプロモ、レギュラー共にB面の「Sister Morphine」と「Moonlight Mile」のミックの作者クレジットがMich Jaggerとミスっています。他の曲はMickとなっているのでなんでこの2曲だけMichになっているのか面白いですよね!

レギュラー盤のラベルです。上部の規格番号などの部分はプロモと同じです。プロモではその下にあったベロマークが左側へ移動しています。その横にSTEREOがあります。右側に回転数とSIDE ONEがあります。曲目とプロデューサー・クレジットはプロモと同じです。マトリクスは機械打ちでP-8091S-1  1-A-1/P-8091S-2  1-A-2です。両面にJISマークがあります。この他、1-A-2/1-A-3、2-A-1/4-B-1などを確認しました。

B面のラベルです。

レギュラー盤でもB面の「Sister Morphine」と「Moonlight Mile」のミックの作者クレジットがMich Jaggerとミスっています。

P-8091Sのラベルの一部にAB面が逆になっているミスラベルが存在します。面表記が「Brown Sugar」側がB面表記となっています。マトリクスは機械打ちでP-8091S-1  4-A-2/P-8091S-2  1-A-13です。最後の13だけ手書きです。両面にJISマークがあります。

「Bitch」側です。こちらはSIDE ONEとなっています。さらにこちらでも「Sister Morphine」と「Moonlight Mile」のミックの作者クレジットがMich Jaggerとミスっています。

規格番号がP-10131Sに変更になってからのラベルです。一番上の規格番号がP-10131Sとなっている以外は上のラベルと同じです。マトリクスは機械打ちでP-8091S-1  2-B-9/P-8091S-2  4-B-10です。両面にJISマークがあります。

B面のラベルです。規格番号が変わっても「Sister Morphine」と「Moonlight Mile」のミックの作者クレジットがMich Jaggerとミスっています。

私がストーンズのレコードを買うようになった時はレコード店からROCK AGE帯は消え、ピンクの帯に変わっていました。初めてこのレコードを見た時は下半身の写真に本物のジッパーが付いていることに驚きました。当時はなかなかこのレコードを買う勇気はなく確か『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』よりも後で買った記憶があります。まあ、当時はストーンズのレコードを全部揃えているわけではなく、初期のアルバムなどは76年のGP規格で初めて買った位なので買う順番もメチャクチャでしたが、中学生にしてみれば衝撃的なジャケットでしたね!買った後はその素晴らしい内容に感動し、なんでもっと早く買わなかったのかと後悔しましたね!今でも何かと引っ張り出して来てはよく聴くレコードの一枚です。次回はEMIからの再発盤を紹介します。