前回に引き続き日本盤の『STICKY FINGERS』です。今回は78年に販売元がEMIへ変わってからの再発盤を紹介します。1979年8月5日に発売され、規格番号はESS-63001です。この時は過去のカタログもまとめて発売されています。ジャケットのデザイン等はオリジナルと同じで、このEMI盤も本物のジッパーが付けられています。帯はこの時に再発になった他のタイトルと同じ緑色のものが付けられています。帯には内田裕也さん、中村とうようさん、加藤和彦さんのコメントが書かれていますが、3氏とも既にこの世にいないのが何とも言えません。
ワーナー・パイオニア盤は表側には何もクレジットがありませんでしたが、EMI盤は右上にSTEREOと規格番号が書かれています。
裏ジャケです。
左下にベロマークとROLLING STONES RECORDSがあります。ワーナー盤はUSA盤と同じクレジットでしたが、こちらは独自のクレジットとなっています。
右下に東芝EMI株式会社とMADE IN JAPANがあります。
インナーです。こちらも各国盤同様のデザインです。
上部レコード取り出し口がカットされています。カットの形が逆三角形に角ばっていてワーナー・パイオニア盤とは微妙に違います。
反対側です。こちらはUK盤にあった左上のジミー・ミラーの解説が無いタイプです。
右上に規格番号があります。
右下に東芝EMIとローリング・ストーンズ・レコードのクレジットがあります。
ライナーです。このシリーズは全部この『SOME GIRLS』の頃の写真が使われていますが、最初見た時はロン・ウッドが写っているのでエェッと失望しましたね!せめて内容に合ったテイラー期のストーンズの写真を使って欲しかったです。
右上に規格番号があります。
ライナーの2ページ、3ページ目です。ここにもロン・ウッドがいる写真が使われているので違和感ですよね。タイトルの上に帯にあった内田裕也さん、中村とうようさん、加藤和彦さんのコメントが書かれています。左側は立川直樹さんの解説で、右側は歌詞、翻訳となっています。
曲目の部分です。
最後のページです。歌詞、翻訳の続きが載っています。
最後のページには当時の最新アルバム『SOME GIRLS』と、この時に同時に再発されたストーンズのディスコグラフィが載っています。その下にファン・クラブの入会案内がありますが、私はもょうどこの頃ファン・クラブに入会したので懐かしいです。
このシリーズには当時出版された「ザ・ローリング・ストーンズ物語」のチラシが封入されていました。当時この本を買いましたが処分してしまったため、どんな内容だったか全く覚えていません。
ラベルです。最初はプロモ盤白ラベルです。上部に規格番号とマトがあります。その下にグループ名とタイトルがあります。左側に見本、非売品とベロマーク、STEREOがあります。右側に8/5発売、面表記、回転数があります。曲目は左揃いで一番下にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットがあります。この再発盤は79年の発売ですが、キースのクレジットが以前のRichardのままです。マトリクスは機械打ちでESS-63001-A 1S 2/ESS-63001-B 1S 2です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
レギュラー盤のラベルです。上部に規格番号とマトがあります。その下にグループ名とタイトルがあります。左側にベロマークとSTEREOが、右側に面表記と回転数があります。曲目の部分はプロモ盤と同じです。マトリクスは機械打ちでESS-63001-A 1S 2/ESS-63001-B 1S 2です。両面にJISマークがあります。このマトはプロモ盤と同じです。
B面のラベルです。
このEMI盤はなんとなく音が細いような気がします。最初にこのEMI盤を見たのは友人の家でしたが、ライナーにロン・ウッドが写っているので何でかな?と思ったことを今でも覚えています。71年からたったの8年ですが、この時代は特に毎年のように新譜を出し、ツアーをして、メンバーの容姿も移り変わりが激しかったのでホントに違和感でしたね。これさえなかったらよかったのにと残念に思いました。まあ、その友人はライナーよりもこのレコードをかけて「Wild Horses」と「I Got The Blues」が素晴らしいと言っていたのを思い出します。もう40年以上も前の話ですが、このレコード一枚を挙げてもストーンズに関した思い出があるとはすごいことだなと思います。