ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USAシングル盤 BEAST OF BURDEN いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSAシングル盤「Beast Of Burden / When The Whip Comes Down」です。アルバム『SOME GIRLS』から第2弾シングルとして1978年8月28日に発売され、規格番号はRS 19309です。ピクチャースリーヴは女性の上にライオンが乗っているデザインのため、女性軽視として回収され市場では殆ど出回っていません。そのためこのシングルはアトランティックのカンパニースリーブか普通の白い袋に入っています。

ピクチャースリーヴの裏側です。78年6月から始まったアメリカ・ツアーの写真が使われています。上部レコード取り出し口が緩い丸型にカットされています。

左下にベロマークがあります。

下部中央のクレジットの部分です。アルバム『SOME GIRLS』の規格番号と、販売元のアトランティックの住所、Printed in U.S.A.などが書かれています。

ストーンズ・レコードの登録票所とPrinted in U.S.A.の部分です。

右下に回転数、STEREO、規格番号のRS 19309があります。

こちらは2011年12月14日に発売された『SOME GIRLS SUPER DELUXE EDITION』に封入されていた復刻版のシングルです。規格番号は277 155-9に変わっています。デラックス・エディションの付録のシングルですがオリジナルのスリーヴとの違いを見るためにここで取り上げます。表側はオリジナルと同じです。裏側は上部レコード取り出し口は同じ形ですが、写真がオリジナルと比べるとやや暗く不鮮明なっています。右下の規格番号が違います。紙質はこちらの方がオリジナルよりも厚く硬い紙質です。

下部中央のクレジットの部分です。上がオリジナル、下が再発のスリーヴです。一見して全く違うのが分かります。下はパブリシャーが2011となっており、ユニバーサルのクレジットとMade In the EUとなっています。

規格番号の部分です。オリジナルはRS 19309、再発は278 155-9となっています。

ラベルです。プレス工場コードはSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty Records Corporationです。左側にベロマーク、マト、STEREOがあります。右側に規格番号、パブリッシャー、タイム表記があります。通常盤はアルバム・ヴァージョンが収録されています。曲目の下にミキシングを担当したクリス・キムジーのクレジットがあります。一番下にストーンズ・レコードの著作権表示があります。マトリクスは手書きでST-RS-35282-1  SP/ST-RS-35275-3  SPです。なお、このタイトルは全部のレコードにSTERLINGの刻印はありません。

B面のラベルです。こちらもアルバム・ヴァージョンが収録されています。

プレス工場コードはRIです。これはインディアナ州のPRC Company Richmondです。左側にベロマーク、マト、STEREOがあります。右側に規格番号、面表記、パブリッシャー、タイム表記があります。曲目の部分は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでST-RS-35282-4-1-1  PRC/ST-RS-35275-5-11-1  PRCです。

B面のラベルです。

プレス工場コードはMOです。これはカルフォルニア州のMonarch recordsです。左側にベロマークがあります。右側にSTEREO、規格番号、マト、パブリッシャー、タイム表記がまとめて書かれています。曲目の部分は上と同じです。マトリクスは手書きでST-RS-35282-9/ST-RS-35275-9です。なお、このレコードは何故かモナーク製のマトにある△以降のメッキ番号(例:△12345、△12345-Xなど)がありません。

B面のラベルです。

80年代に再発されたOLDIESのラベルです。右上にOLDIESがあります。プレス工場コードはSPでペンシルベニア州のSpecialty Records Corporationです。ラベルの文字の配置は一番最初のSPと同じです。マトリクスは手書きでST-RS-35282-2  SP/ST-RS-35275-2  SPです。

B面のラベルです。

ここからはプロモです。プロモは両面に「Beast Of Burden」が収録されており、片面にショート・ヴァージョン、片面にロング・ヴァージョン(通常のアルバム・ヴァージョン)が収録されています。プロモ盤はアトランティックのカンパニースリーブに入っています。

プロモ盤のラベルです。こちらはショート・ヴァージョン側です。プレス工場コードはSPです。これはSpecialty Records Corporationです。左側にベロマーク、マト、STEREOがあります。右側に規格番号、パブリッシャー、タイム表記、その下にSHORT VERSION、PROMOTIONAL COPY NOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでショート・ヴァージョン側がST-RS-35686-2  SP、ロング・ヴァージョン側がST-RS-35282-1  SPです。

ロング・ヴァージョン側のラベルです。右側にLONG VERSIONと書かれています。通常のアルバム・ヴァージョンが収録されています。

プレス工場コードはRIです。これはインディアナ州のPRC Company Richmondです。左側にベロマーク、マト、STEREOがあります。右側に規格番号、面表記、パブリッシャー、タイム表記、その下にSHORT VERSION、PROMOTIONAL COPY NOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでショート・ヴァージョン側がST-RS-35686-4  PRC、ロング・ヴァージョン側がST-RS-35282-5  PRCです。

ロング・ヴァージョン側のラベルです。

プレス工場コードはMOです。これはカルフォルニア州のMonarch recordsです。左側にベロマークがあります。右側にSTEREO、規格番号、マト、パブリッシャー、タイム表記、その下にSHORT VERSION、PROMOTIONAL COPY NOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでショート・ヴァージョン側がST-RS-35686-6、ロング・ヴァージョン側がST-RS-35282-7です。このモナーク製のプロモもレギュラー盤同様マトの△以降のメッキ番号がありません。

ロング・ヴァージョン側のラベルです。

2011年の『SOME GIRLS SUPER DELUXE EDITION』に封入されていたシングルのラベルです。ソリッド・センターで文字が少なくシンプルな感じがします。左側にベロマーク、ドイツなどヨーロッパの著作権協会BIEM/SDRMの表記、STEREOがあります。右側に規格番号の2781559とパブリッシャー、タイム表記があります。曲目の部分のクレジットはレギュラー盤と同じですが、一番下のストーンズ・レコードの著作権表示が2009年と2011年になっています。マトリクスは機械打ちで2781559-A  95710H1/B//2781559-B  95710H2/Bです。途中にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。また、2781559-Aと95710H1/Bはランナウト・グルーヴの6時の位置と12時の位置にあります。

B面のラベルです。

プロモ盤に収録されたショート・ヴァージョンはイントロのフレーズが通常は5回目で歌が入るところ、3回目で歌が入ります。ギターソロはミックがpretty~と言っている部分以外は丸ごとカットされ、エンディングの"I'll never be your beast of burden never never never~が終わった辺りでフェイドアウトしてしまいます。また、「Beast Of Burden」の8トラには通常盤ではカットされた2コーラス目の最初の部分がそのまま残っていて通常盤よりも1分近く長いヴァージョンが聴けます。どうせならプロモ盤のLONG VERSIONの方にこの8トラ・ヴァージョンを入れてくれればよかったですよね!『SOME GIRLS』からの第2弾シングルはヨーロッパ、オセアニア、南米、南アフリカなど殆どの国では「Respectable」でしたが、アメリカ、カナダ、日本では「Beast Of Burden」がシングル・カットされました。この「Beast Of Burden」は曲はキースが作り、歌詞はスタジオでセッション中にミックが歌いながら完成させていったようです。ストーンズの曲の中でも好きな曲の上位に入る曲です。B面の「When The Whip Comes Down」は『SOME GIRLS』期のストーンズを象徴するようなパンキッシュな曲でキースとロニーのソリッドなギターの音が気持ちいですね!ミックの歌い方もいいし、こういうシンプルなコードの曲でのビルの上下するベースも素晴らしいです。この曲も『SOME GIRLS』の中では好きな曲なのでこの2曲が収録されたこのシングルはサイコーですよね!