ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 ROCK'N ROLLING STONES①イーグル・カヴァー!!

ローリング・ストーンズのドイツ盤『ROCK'N ROLLING STONES』です。このドイツ盤は独自のジャケットで2種類発売されているので2回に分けて紹介しようと思います。今回はオリジナル盤のイーグル・カヴァーと呼ばれている方のジャケットを紹介します。1972年11月に発売され、規格番号はSLK 16781-Pです。ナチス・ドイツを彷彿させるでデザインとして回収されたという説もありますが75年の再発盤でもこのデザインが使われているので回収されたという事は無いと思います。上部にグループ名、下部にタイトルがあります。しかし、よく見ると細かい点は除いてナチスのマークに似ていますよね!初期型は両面コーティングされています。

一部のレコードは輸出されていたようで、これはアメリカのレコード店で売られていたと思われる表側にステッカーが貼られているものです。ドイツ盤のレコードは時々このステッカーを見かけます。

下部中央にデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。こちらは矢印のような交通標識のようなデザインとなっています。その中に曲目が書かれています。

ここからは75年に再発されたセカンド・ジャケと並べてみます。オリジナルは規格番号がSLK 16781-Pですが、再発の方はSLK 16781-Pの他に新たな番号の6.21462の両方が書かれています。ここではオリジナルを初期型、再発を後期型とします。右上の部分です。上が初期型でこの部分に規格番号が書かれています。後期型は何も書かれていません。最初にも書きましたが初期型は両面コーティングされており、後期型はコーティングはありません。

グループ名が書かれている右下の部分です。左が初期型、右が後期型です。後期型はこの部分に規格番号があります。レコードの番号の下にカセットと8トラの番号が書かれています。

左下の部分です。上が初期型、下が後期型です。初期型のカセットと8トラの番号がこの部分に書かれています。後期型は再発された75年6月の日付が書かれています。上の写真と比べるとカセットや8トラも後期には番号が変わったようです。

右下の部分です。上が初期型、下が後期型です。両方共この部分にMade in Germanyと発売元のTELDECの住所が書かれています。後期型の方がわずかに文字が小さくTELDEC以降全て大文字となっています。また、住所表記の変更があったのか一部違っている個所があります。最後にパブリッシャーのⓅ1972があります。 

曲目の部分です。

ラベルです。この頃になるとRoyal Sound Stereoのラベルはなくなり、それまでセカンド・ラベルとされていたこのタイプのラベルがオリジナルとなります。上部にデッカのロゴがあります。左側にGEMAとパブリッシャー、マトがあります。右側にSTEREO、規格番号、面表記、疑似ステのマークがあります。面表記はSeite 1/Seite 2です。曲目は円周に沿って書かれており、タイトル、作者の順にクレジットされています。マトリクスは機械打ちでEAL-11691-P  Ⓟ1972/EAL-11692-I  Ⓟ1972です。初期型のジャケットに入っていたレコードには両面Manufactured in Germanyの刻印がありますが、後期型のジャケットに入っていたレコードは同じマトですがB面だけManufactured in Germanyの刻印がありません。  

B面のラベルです。

このアルバムはストーンズがデッカを離れた後イギリスで企画された編集アルバムで、タイトルのように初期のロックン・ロール・ナンバーが収録されていますが、やはりチャック・ベリーのコピーが多いです。「Little Queenie」は『GET YER YA-YA'S OUT』のライヴ・ヴァージョンですが、初期の演奏と比べるとこの時期で既に大御所の貫禄を感じさせるのはさすがです。カヴァー曲に混ざってオリジナルの「19th Nervous Breakdown」が収録されていますが、ストーンズらしいロックン・ロールだと思います。このドイツ盤はジャケットが独自のデザインで表側が鷲で裏側が矢印というよく考えるとなんのことだか意味不明なジャケットですよね!特に表側はナチス・ドイツを連想させるのでヨーロッパの国々で大丈夫だったのかな?と思ってしまいます。ドイツではストーンズがデッカを離れた後の編集盤が日本同様数が多いのでこういった簡易的なジャケットが多いような気がします。次回もドイツ盤『ROCK'N ROLLING STONES』ですが、メンバーの写真を使った独自のデザインの再発盤を紹介します。