ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 NO STONE UNTURNED いろいろ!! 

ローリング・ストーンズのドイツ盤『NO STONE UNTURNED』です。1973年11月に発売され、規格番号はSLK 17038-Pです。このドイツ盤は初回盤はUK仕様のジャケットで発売されましたが、再発盤はメンバーが正面を向いている方が表側になっているので順を追って紹介しようと思います。最初はオリジナル盤です。オリジナル盤はUK盤同様メンバーが後ろを向いているジャケットです。左上のタイトルのフォントも同じです。ジャケットは両面コーティングされています。

裏ジャケです。こちらもUK盤と同じデザインとなっています。しかしこの写真はブライアンはグラスと砂を堀るおもちゃみたいのを持っているしミックはナイフをくわえていたり、おかしなサングラスをかけて望遠鏡を手にしたキースや、和風のお面をかぶったビル、そしてチャーリーにいたってはマスクをして電球を加えていて訳が分かりませんよね!

左上のタイトルとグループ名の部分です。

曲目の部分です。こちらはA面の曲目になります。疑似ステの曲には米印が付いています。「The Singer Not The Song」は米印が付いていませんがステレオではなく、疑似ステです。「Child Of The Moon」はリアル・ステレオです。

B面の曲目と、右上の規格番号の部分です。規格番号の最後にPが付いているのでドイツ盤と判断出来ます。「2120 South Michigan Avenue」でここではショート・ヴァージョンのリアル・ステレオが収録されています。現在ではCDでロング・ヴァージョンのステレオが聞けますね!規格番号の下にSTEREOと書かれていますが殆どの曲が疑似ステというのも時代を感じさせますね。

左下にデッカのロゴとイギリスのデッカの住所、その下にMade in GermanyとドイツのTELDECの住所とⓅ1973があります。

右下に曲名の後に付いている米マークと疑似ステの説明が載っていますが、これはUK盤と全く同じです。

ラベルです。この頃はRoyal Sound Stereoのロゴがなくなってしまったので、このラベルがオリジナルのラベルです。上部にデッカのロゴがあります。左側にドイツの著作権協会のGEMAのロゴとⓅ1973、マトがあります。右側に規格番号、面表記、STEREOがあります。面表記はSeite 1/Seite 2です。曲目は中央揃いです。マトリクスは機械打ちでEAL 12555  Ⓟ1973/EAL 12556  Ⓟ1973です。両面にManufactuered in Germanyがあります。

B面のラベルです。

ここからは再発盤です。再発盤はNOVAから76年5月に規格番号6.21536、80年にデッカから同じ規格番号6.21536で発売されています。ジャケットは細部が違うだけなので同時に進めていきます。再発盤のジャケットは今までの裏ジャケで使われていたメンバーが正面を向いている写真が表側となっています。このタイトルでこちらが表となっているのはドイツの再発盤だけです。上部にグループ名とタイトルがあります。また、NOVA盤、デッカ盤共にコーティングはありません。

右下のデッカのロゴの部分です。上がNOVA盤、下がデッカ盤です。

裏ジャケです。こちらは本来の表側のデザインでメンバーが後ろ向きになっています。

右上の規格番号の部分です。上がNOVA盤、下がデッカ盤ですが共に同じ表記で枠の上にオリジナルの番号のSKL 17038-Pがうっすらと残っています。

右側に曲目があります。これはドイツ独自のデザインです。疑似ステの表記は完全になくなってしまいました。

右下にレーベルコードがあります。上がNOVA盤、下がデッカ盤です。

左下の部分です。上がNOVA盤、下がデッカ盤でそれぞれのロゴがあります。NOVA盤の方はBy Special Arranment With DECCA Records, U.K.のクレジットがあります。下2行のMade in Germanyとドイツの販売元のTELDECの住所のクレジットはNOVA盤、デッカ盤共に同じです。両方共最後にⓅ1973があります。

ラベルです。こちらはNOVA盤のラベルです。上部にNOVAのロゴがあります。左側にGEMA、面表記があります。面表記はこちらはSide 1となっています。右側にレ-ベルコード、STEREO、規格番号、マトがあります。曲目は左揃いになっています。曲目の左側にデッカのロゴがあります。マトリクスは機械打ちで6.21536-01-1  Ⓟ1973/6.21536-01-2  Ⓟ1973です。オリジナル盤のマトをXXXXXXXと消してあります。両面にManufactuered in Germanyがあります。

B面のラベルです。

デッカ盤のラベルです。上部にデッカのロゴとレーベルコードがあります。左側にGEMA、マト、Ⓟ1973があります。右側に規格番号、面表記、STEREOがあります。曲目は中央揃いです。マトリクスは機械打ちで6.21536-01-1  Ⓟ1973/6.21536-01-2  Ⓟ1973です。オリジナル盤のマトをXXXXXXXと消してあります。このラベルのマトにはManufactuered in Germanyの刻印はありません。

B面のラベルです。

80年代のデッカ盤のインナーは同時に再発されたストーンズのカタログが載っています。

インナーの反対側です。

このアルバムは当時のイギリスでシングルB面やEP盤に収録されたアルバム未収録の曲を集めたアルバムでデッカの編集盤としては画期的だったと思います。ドイツでは結構アルバム未収録の曲を入れた編集盤が60年代から出ていたので需要があったのか不明ですがこうして通して聴くと結構マニアックな曲が並んでいると思います。特にB面だった曲が数曲収録されていますが、60年代のストーンズのB面曲は結構質の高い曲があったと驚かされます。

過去の記事ですが何枚かのUK盤のテストプレスから考えた『NO STONE UNTURNED』の曲目が決まるまでの過程を書いたものです↓

ローリング・ストーンズ 3種類のテスト盤から考える『NO STONE UNTURNED』の曲目が決まるまで!!   - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (jukeboy-stones.com)