前回に引き続きブライアン・ジョーンズの『JOUJOUKA』です。今回はUSA盤を紹介します。規格番号はUK盤と同じCOC 49100です。発売日は1971年10月とされていますが、UK盤よりも1ヶ月遅れの71年11月に発売されたという資料もあります。USA盤のジャケットは背が厚く、表面は艶がある感じです。写真は丸いプロモ・シールが貼られたプロモ用のジャケットです。
UK盤は最初タイトルが間違っていましたが、USA盤は最初から『Brian Jones presents the Pipes Of Pan at JOUJOUKA』となっています。
裏ジャケです。
裏ジャケ右上にベロマークとCOC 49100 STEREOがあります。この部分はUK盤と全く同じです。
見開きの内側です。UK盤や各国盤と同じデザインです。
見開き右側の縦の白いラインにストーンズ・レコードの配給元のアトコ・レコードのニュー・ヨークの住所が書かれています。
上の続きにPrinted in U.S.A.があります。
シートはUK盤で紹介した2番目のブライアンのサインが有り+見開き内側のクレジット無しのものが入っています。UK盤と全く同じ内容、同じ紙質なのでここでは表側だけを載せておきます。オーストラリア盤も同じくサインあり+クレジット無しのシートで同じサイズ、同じ紙質なのでこのシートは一部の国を除き世界共通なのかも知れませんね。
ラベルです。タイトルは最初からpresents~となっています。リムはATCOのニュー・ヨークの住所になっています。マトリクスは手書きでST-RS-712309 A A+/GP △16356//ST-RS-712310 A A+/GP △16356-Xです。途中でスラッシュがあるので盤面の境は//です。両面に手書きでROLLING STONES RECORDSがあります。
B面のラベルです。
プロモ白ラベルです。曲が7つのパートに分かれていてそれぞれのタイムが書かれています。内容はステレオでレギュラー盤と同じです。右側にSAMPLE COPY、NOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでST-RS-712309 DJ A+/GP △16356//ST-RS-712310 DJ A+/GP △16356-Xです。これはプロモ専用のマトで、レギュラー盤のマトの枝番のAの部分がここではDJとなっています。途中でスラッシュがあるので盤面の境は//です。両面に手書きでROLLING STONES RECORDSがあります。
プロモのB面のラベルです。こちらは曲が6つのパートに分かれていてそれぞれのタイムが書かれています。
ストーンズ・レーベルのプロモ白ラベルは『STICKY FINGERS』『JUMMING WITH EDWARD』共にモノラル、ステレオがあり、ステレオのラベルは数種確認していますが、『JOUJOUKA』はこれだけしか確認していません。これとは別のラベルをお持ちの方がいらっしゃいましたらご連絡願います。『EXILE ON MAIN STREET』もネットで画像がありプロモ白ラベルがあるようですが未確認です。レコードの音質はあくまで私の感想ですが、USA盤の方がUK盤よりもわずかに音がはっきりしているような気がします。最初に入っている笛のような音も響いていて壮絶な感じに聞こえます。この音楽を演奏するスリフ族というのはモロッコのリフ山脈の南側に住んでいるらしいですが、68年にこの村を訪れたブライアンはこの演奏を聞き永遠に続く笛のような音と打楽器や歌に衝撃を受けたと思います!レコードでもこれだけ迫ってくるので、これを生で聞いたらすごい迫力だと思います。