ローリング・ストーンズのUSA盤シングル「Tumbling Dice」です。今回はプロモ盤を紹介します。1972年4月に発売され、規格番号はRS-19103です。レギュラー盤はB面に「Sweet Black Angel」が収録されていましたが、プロモ盤は片面にモノラル、片面にステレオが収録されています。このシングルからローリング・ストーンズ・レコード(以下RSR)のベロのカンパニースリーブが使われるようになりました。USA盤のカンパニースリーブはUK盤よりも硬い紙質で、上部レコード取り出し口の波の形状がありません。
ラベルです。すべてのラベルをモノラル→ステレオの順で紹介します。最初はペンシルベニア州のSpecialty records製のプロモです。こちらはモノラル側のラベルです。上部にダイスの絵が描かれています。左側にベロマークとマト、MONOがあります。右側に規格番号のRS-19103とタイム表記があります。リムは文字が小さくROLLING STONES~から始まっていますが、旧住所のものです。書かれています。マトリクスは手書きでRS-24176-2 SP/ST-RS-24176-1 SPです。両面にROLLING STONES RECORDSがあります。これ以降のマトは全て手書きです。
ステレオ側のラベルです。写真では白っぽくなってしまいましたが実際は薄い青です。左側のクレジットがSTEREOとなっています。それ以外はモノラル側と同じです。
テネシー州のPlastic Products製のプロモです。左側にベロマークがあります。右側には上からMONO、PLUG SIDE、規格番号、マト、SIDE ONE、タイム表記があります。PLUG SIDEというのはお勧めのレコードという意味合いで使われているそうです。リムは旧住所です。マトリクスはRS-24176-5 PR/ST-RS-24176-3 PRです。両面にROLLING STONES RECORDSがあります。マトの末尾にPRがあるのでこのレコードはニュージャージー州のPresswell Recordsのマザーが使われています。
ステレオ側のラベルです。モノラル側のMONOの表記の部分がSTEREOとなっています。面表記はこちらもSIDE ONEとなっています。
カリフォルニア州のMonarch records製のプロモです。左側のベロマークの下にPROMOTIONAL COPYがあります。上のラベル同様右側にクレジットがまとまっています。PLUG SIDEが一番上にあり、一番下にNOT FOR SALEが追加されています。リムは旧住所です。マトリクスはRS-24176-6 △88100/ST-RS-24176-4 △88115です。両面にROLLING STONES RECORDSがあります。
ステレオ側のラベルです。モノラル側のMONOの部分がSTEREOとなっています。PL製のプロモは両面SIDE ONEでしたが、このラベルはステレオ側がSIDE TWOとなっています。
テスト・プレスのようなデザインのプロモです。一番最初のプロモと同じペンシルベニア州のSpecialty records製です。上部にTITLE : TUMBLING DICE、下にARTIST : ROLLING STONESとあります。左側にマトとMONOが、右側に規格番号とタイム表記があります。ベロマークはありません。マトリクスも一番最初のラベルと同じでRS-24176-2 SP/ST-RS-24176-1 SPです。この枝番が一番若いのかも知れません。両面にROLLING STONES RECORDSがあります。
ステレオ側のラベルです。モノラル側のMONOの部分がSTEREOとなっており、その上のマトもST~から始まっています。その他の文字の配置はモノラル側と全く同じです。
モノラルの方はステレオと比べてなんとなく女性コーラスが控えめなような気がします。「Tnmbling Dice」が発売された時は中学1年で、ラジオで聞いた時は音がごった煮のようになっていてなんてつかみどころのない覚えずらい曲なんだと思っていましたが、今考えるととんでもない大馬鹿野郎だったですね(笑)。まあ、今ではストーンズの最高傑作だと言われている『メインストリート』でさえ最初は酷評だったですから仕方がないですね。この曲はストーンズのライヴでも必ず演奏されており、私自身も好きな曲です。キースによるイントロから始まりルーズな演奏とミックの粘っこいヴォーカルがいかにもストーンズといった素晴らしい曲ですよね!次回はレギュラー盤を紹介します。