ローリング・ストーンズのドイツでの5枚目のEP『SHE SAID YEAH』です。1966年1月に発売され、規格番号はDX 2371です。UK輸出仕様にも同じ内容のEPがありますが、ジャケット、レコード共にドイツで作られています。このEPに収録されている「The Singer Not The Song」はイギリスなどでは「Get Off Of My Cloud」のB面に収録されましたが、ドイツではB面が「I'm Free」だったためこのEPで初登場となっています。残りの3曲はアルバム『OUT OF OUR HEADS』からです。ジャケットはアルバムと同じ写真が使われています。今までのドイツ盤EPは写真の周りに白い枠がありましたが、このEPにはありません。しかしこの写真、ストーンズの危ない雰囲気が出ていていいですよね~!
裏ジャケです。こちらもアルバムと同じメンバーの写真が使われています。
右上に規格番号のDX 2371があります。
左上にも規格番号があります。
曲目の部分です。
左下にハリウッドのRCAスタジオで録音されたことや、エンジニア、プロデューサーのクレジットがあります。
右下にDECCAのロゴがあります。
インナーです。他のドイツ盤EP同様専用のインナーが付けられています。紙質は厚紙で上等な感じです。
ラベルです。えび茶にゴールド文字のラベルです。面表示の1が大きな文字です。今までのEPと違い上からグループ名、タイトル、曲目の順になっています。マトリクスは機械打ちで45-D9/11697-X//45-D9/11698-Xです。前作の『GOT LIVE~』では違うタイプのマトになっていましたが、このEPは初期の3枚のEPと同じ形式のマトに戻っています。両面にMunufactured in Germanyの刻印があります。
B面のラベルです。
このEPは「She Said Yeah」の速く荒々しい演奏や、危なそうなやつらといったジャケットのデザインからストーンズのパンクEPともいえると思います。当時のエネルギッシュなストーンズの演奏が聞けますね。ドイツ・デッカのEPはこれまで5枚紹介してきましたが、これで全部です。内容的にはドイツ独自のものはありませんが、シングルB面曲が他国と違っていたためドイツではEPでしか聞けない曲があったりして結構重要があったんではないでしょうか。このEP以降はアルバムが主流になったためかEPは作られませんでした。ドイツ盤のEPはジャケットがアルバムと同じ柔らかな高級な紙質で、またインナーもアルバムのものをそのまま7インチサイズにした専用のものが付けられ、コレクターズ・アイテムだと思います。