ローリング・ストーンズの日本盤『ステレオ/ザ・ローリング・ストーンズ第4集(アウト・オブ・アワー・ヘッズ)』です。1965年(昭和40年)11月20日(12月説もあり)に発売され、規格番号はSLH-36です。USA盤は7月に発売されたので4ヶ月以上も遅れて日本盤が出たんですね。世界同時発売が常識となっている現代では考えられないほど時差があったんですね!日本盤はステレオ(疑似ステ)のみ発売されました。ジャケットは日本独自のデザインで初の見開き仕様となっています。紺色の帯が付けられ、当時の値段は1800円です。ジャケットは表裏艶のある写真で、ややぼやけています。
帯を外した写真です。この写真は当時EP盤や広告などで多く使われていたようです。ジャケット左上に大きくSTEREOという事をアピールしています。タイトルはVol.4だけで『OUT OF OUR HEADS』の文字は何処にもありません。
左上にSrereoとVol.4があります。
右上にロンドンのロゴとSLH 36があります。
初回版は1800円でしたが、途中で物品税の税率が下がったので値段が1750円に変更となっています。右が1800円版、左が1750円版の帯です。
裏ジャケです。こちらも日本独自のデザインです。下部にグループ名、タイトル、カタカナで曲目が書かれています。
見開きの内側です。解説と歌詞が載っています。解説は亀淵昭信さんです。
曲目の部分です。(第1面)となっているところが時代を感じますね!内容はUSA盤と同じですが、曲順は日本独自で「Satisfaction」が1曲目に来ています。「The Spider And The Fly」の邦題が「くもとはえ」と全部ひらがなになっています。
B面の曲目です。こちらもヒット曲の「The Last Time」から始まります。その他の曲順もUSA盤とは全く違います。
左側のページの右上に規格番号と値段があります。こちらは1800円版で、1750円版はこの部分が¥1750となっています。
左側のページの左下にLONDONのロゴがあります。
左側のページの下部に発売元のキング・レコードのクレジットがあります。65年末に発売されましたが、初年度クレジットが1966となっています。通常だったら裏ジャケにあるクレジットが全部見開きの内側にあります。
ラベルです。このアルバムから68年頃までキングで使われたステレオ用の黒ラベルです。一番上にffrrのマークがあり、その下にLONDONのロゴがあります。中央にFULL FREQUENCY STEREOPHNIC SOUNDと書かれた帯状のラインがあります。左側に面表記NO.1があります。右側に規格番号のSLH-36があります。曲名の「Satisfaction」は前に付いている( I Can't Get No )はありません。一番下にマトリクスがあります。マトリクスは機械打ちでSDLBt 145-8/SDLBt 146-9です。両面にJISマークがあります。1750円版の方は-12/-12でした。これは私の持っているレコードのマトで枝番はこの他にもたくさんあると思います。
B面のラベルです。
音はUSA盤と比べると疑似ステ感が強く音の広がりが大きいです。音が悪いことはありませんが、「Satisfaction」などはUSA盤の方がタイトな感じがし、この日本盤はまろやかな感じで聞き比べを楽しめます。曲順は日本独自のもので私がストーンズを聞き始めた時はまだこの曲順でずっと馴染みがありましたが、80年代に入りポリドールからの再発盤でUSA盤に準じた曲順になりすごい違和感を覚えた記憶があります。その後USA盤の曲順のCDが発売され、USA盤の曲順に慣れてしまったので今ではかえってこの日本盤の方が珍しくなってしまいましたね(笑)。