ローリング・ストーンズの日本盤『フラワー』です。以前、メ直盤を紹介しましたが、今回は純粋な日本盤を順に紹介します。1967年(昭和42年)9月20日に発売され、規格番号はSLC-183です。日本ではFLOWERSではなく、単数形のフラワーのタイトルで発売されました。ジャケットは見開きで、表側は各国盤と同じです。裏側は日本独自のデザインとなっています。オリジナルはひょうたん型のフェスティバル帯が付いています。当時の値段は2000円です。
特典が終わった後の紺帯です。特典が終わったのが68年1月20日ですのでそれ以降に切り替わったと思います。
後期型の赤帯です。
以前紹介したメ直盤です。もう一度写真を載せておきます。右上のLONDONのロゴがキングレコードのロゴと全く違います。帯に英国デッカ社直輸入盤と書かれています。
右上にロンドンレコードのロゴとSLC 183があります。
裏ジャケです。『GOT LIVE~』『BETWEEN THE BUTTONS』とこの『FLOWERS』で3作連続で日本独自の裏ジャケが使われ、ジャケットも見開きです。全員違う視線で何だか没になったような写真でこのレコードを買った14歳の時、この日の写真はもっといいのがあるのにもかかわらず何でこんな写真を使うんだろうと不思議に思いましたがカメラを意識しないラフな姿がストーンズらしいですね。
曲目の部分です。
右下に値段があります。
一番最初の帯にロンドン・ゴールデン・フェスティバルとありましたが、これは昭和42年9月10日から昭和43年1月20日までにプレゼント対象のレコードを2枚買うと手帳が貰えるという企画でした。プレゼントの期間を考えるとこの帯は4ヶ月しか使われていなかったことになります。
帯の下の部分です。プレゼントの応募期間が書かれています。
特典の用紙です。LP大の大きさで、ストーンズの対象レコードはこの『フラワー』の他にこの後発売される『あなたが選んだ~』が載っています。他はクラシックのレコードが主です。
応募券の部分です。
2番目の紺帯の裏側です。キングレコードのカタログが載っています。ストーンズのレコードは『あなたが選んだ~』(67年12月発売)と『決定盤!ローリング・ストーンズ・デラックス』(68年11月発売)が載っています。
3枚目の赤帯の裏側です。こちらもキングレコードのカタログが載っていますが、帯の色に合わせてか文字の色も赤となっています。ストーンズのレコードは『ギミー・シェルター』(71年12月発売)が載っています。
見開きの内側です。左側はUSA盤の裏側と同じデザインですが何故かメンバーの写真が違います。右側のページは曲目と朝妻一郎さんの解説と曲紹介が載っています。
右側のページの右下にアレンジとプロデューサー・クレジットがあります。
次のページは歌詞が載っています。
歌詞右ページの右上に規格番号と値段があります。
右ページ下部中央に販売元のキングレコードのクレジットがあります。その右側の著作権表示の©1967があります。
右ページ左下にロンドンのロゴがあります。
ラベルです。最初はプロモ用の見本盤からいきます。上部にLONDONのロゴとその下にSTEREOがあります。左側に見本盤と面表記が、右側に非売品、回転数、規格番号があります。曲目は中央揃いでタイトル、作者の順で書かれています。マトリクスは機械打ちでSDLBT 437 B-3/SDLBT 438 B-1です。A面の437の3の部分は最初間違えて7と打ってしまったのか上から3が重なって打ってあります。マトの他にJISマークがあります。
B面のラベルです。
プロモ盤は当時のキングレコードプロモ用のスリーヴに入っています。
ここからレギュラー盤です。上部にffssのマークとLONDONのロゴがあります。中央にステレオ表記のラインがあります。左側に回転数と面表記が、右側に規格番号があります。見本盤同様曲目は中央揃いです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 437 B-4/SDLBT 438 B-4です。マトの他にJISマークがあります。A面のマトの間違えて打ってある箇所はプロモと同じです。他にB-9/B-7を確認しました。
B面のラベルです。
これは後期型のラベルです。文字の配置等は全く同じですが溝が無く平面になっています。これは載せるのを迷ったんですが参考として載せました。マトリクスは機械打ちでSDLBT 437 B-10/SDLBT 438 B-10 です。A面のマトの間違えて打ってある箇所はプロモと同じです。JISマークは線で消されています。
B面のラベルです。
『FLOWERS』はアメリカの編集盤ですが日本を始め、ヨーロッパ各国など結構いろいろな国で発売されています。「My Girl」「Ride On Baby」「Sittin' On A Fence」の3曲はこのアルバムで初登場となっています。「Out Of Time」はUSA盤『AFTERMATH』には収録されず、このアルバムにフェイドアウトが早いヴァージョン(現行のCDで聴けます。)が収録されていましたが、日本盤はフル・ヴァージョン収録されています。音はUSA盤と比べるとややぼやけた感じで曲によってはエコーがかかっているような感じです。また、日本では当初タイトルが『フラワー』で単数形となっていましたが、76年発売のGP規格からは元のタイトルの『フラワーズ』と複数形に変更となっており、現在のCDも全て『フラワーズ』表記です。私の世代はフラワーの方が馴染みがありますが、このレコードをフラワーという人は古い人なのかも知れませんね(笑)。
メ直盤『FLOWERS』の記事はこちらです↓
ローリング・ストーンズ メーカー直輸入盤①フラワー!! - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (hatenablog.com)