ローリング・ストーンズの日本盤『ビトウィーン・ザ・バトンズ(ボタンの間に)』です。1967年(昭和42年)4月20日に発売され、規格番号はSLC 173です。日本盤はジャケットの上部に大きくタイトルとグループ名があります。見開きで、裏ジャケも独自のデザインとなっています。初期型はぺらジャケで後期へ行くとハード・カヴァーになります。最終型は見開きではなくなってしまいます。帯も紺帯→赤帯と変化していくので順番に紹介していきます。最初はオリジナルの紺帯です。ジャケットはぺらジャケで表面は艶があります。当時の値段は2000円です。
こちらは赤帯です。ジャケットは硬い紙質に変わります。中止になった来日記念帯が付いています。
赤帯は当初2000円でしたが、73年~74年頃のオイルショックで2300円になります。右が2000円、左が2300円です。価格の部分だけ違うだけでその他の部分の変更ありません。
紺帯の裏側は何も印刷されていませんが、赤帯の裏側はキングレコードのカタログが載っています。文字も赤い色となっています。
右上にロンドンのロゴと規格番号があります。
裏ジャケです。こちらは日本独自のものとなっています。ゴルフをしているメンバーは珍しいですよね!ちなみにイアン・スチュワートは大のゴルフ好きで、ツアー先でもわざわざゴルフ場に近いホテルに泊まっていたそうです。こちらにも上部に大きくタイトルとグループ名があります。
左下にグループ名とジャケットのチャーリーのボタンにあった丸いタイトル文字が書かれています。
右下に値段があります。曲目は全て日本語で書かれています。
見開きの内側です。左側にUK、USA盤の裏ジャケにあったチャーリーのイラストが描かれています。チャーリーのイラストは英語の下に日本語の訳があります。右側に朝妻一郎さんの解説があります。
チャーリーのイラストには日本語の訳が付いています。英語圏以外でもこのアルバムは発売されていますが、訳が付いている国は珍しいです。
左側のページの左下にdrawings/charlie wattsとあります。
ここから右ページです。左上にSTEREOがあります。
右上に規格番号のSLC 173と価格が書かれています。
左下にロンドンのロゴがあります。
下部中央に発売元のキングレコードのクレジットがあります。
右下にプロデューサーや作者、アレンジのクレジットがあります。オリジナル・ライナー・ノーツとしてチャーリーのクレジットもあります。その下に著作権表示の©1967があります。
歌詞カードです。
歌詞カードの裏側です。
ラベルです。最初はプロモからいきます。上部にLONDONとSTEREOがあります。左側に見本盤と面表記NO.1があります。右側に非売品と規格番号があります。曲目は中央揃いになっており作者は下にAll selections wrttens by Jagger Richardとあります。その下にUKステレオ盤のマトのXZAL 7644と日本盤のマトのSDLB 2124が書かれています。マトリクスは機械打ちでSDLB 2124-2-1-8 XZAL-7644-4K/SDLB 2125-2-1-5 XZAL-7645-4Kです。両面にJISマークがあります。また、日本のマトの反対側にXZAL~とUK盤のマトがあります。これ以降レギュラー盤のラベルにも全てこのUK盤の-4K/-4Kのマトがあります。UK盤と同じマザーを使っているんでしょうか?
B面のラベルです。
プロモは当時のキングレコードのプロモ専用のスリーヴに入っています。実際にどこかで使われていたのか曲目を印刷した紙が貼ってあります。
ここからレギュラー盤です。当時のキングのステレオ用の青ラベルです。上部にffssとLONDONのロゴがあります。左側に面表記、右側に規格番号のSLC-173があります。タイトル、曲目の部分はプロモと全く同じです。マトリクスは機械打ちでSDLB 2124-2-1-11/SDLB 2125-2-1-8です。両面にJISマークとUK盤のマトがあります。
B面のラベルです。
赤帯になってからの後期型のラベルです。上のラベルとほぼ同じですが、右側の規格番号の上に回転数が追加されています。マトリクスは機械打ちでSDLB 2124-4/SDLB 2125-7です。JISマークは線で消されています。両面にUK盤のマトがあります。
B面のラベルです。
赤帯2300円になってから見開きではなくなってしまいます。表裏は見開きと同じですが、歌詞カードに見開きの内側にあったチャーリーのイラストと解説が付けられているものに変わっています。
2つ折りの反対側です。
ラベルです。2番目のラベルと文字の配置等は同じですが溝が違い平面的になっています。マトリクスは機械打ちでSDLB 2124-14/SDLB 2125-7です。こちらもJISマークが線で消されています。両面にUK盤のマトがあります。
B面のラベルです。
この頃発売された日本盤はアルバムは高級品といったイメージが強いせいかジャケットは見開き仕様で、裏ジャケが本国と違うものが多いですね。表側が寒い冬なのに対してゴルフ場でのメンバーという全く違う季節の写真を持ってきたのが面白いです。メンバーがボーリングをしている写真もありましたが、ゴルフっていうイメージもありませんよね。実際にプレイしていたのかは不明です。また、ジャケットの表裏に大きくグループ名とタイトルを入れたのも日本盤の特徴です。また、マトに日本のマトの他にUK盤のマトがありますが、これってUK盤のマザーを使っているんでしょうか?70年代のワーナー盤でもUSA盤のマザーを使っているらしくUSA盤のマトが書かれていましたが、こんなに早い時期に海外のマザーを使っているとしたら驚きです。私はこのレコードを最初に聞いたときストーンズの演奏や曲の良し悪しよりもとにかく音がいいと思いました。ステレオ感といい、各楽器のバランスが60年代にしてはいいですよね!